2008年12月31日

2008 BEST MUSIC

昨日の映画編に続いて、音楽編です。
正直、ここ数年でCDの購入数は激減してるんですよね。
昔のように何もかもが新鮮で、刺激的だった時代は終わり、
時間と知識を重ねた分、今は「本当に良い物」だけを選ぶようになったと思います。
それは、音楽好きとしてセンスが鈍ってきていることを意味してるのかも知れないですけどね。

ということで、そんな自分にとっての2008年、心に残ったレコード・コレクションです。

CDViva La Vida/Coldplay
B000RPTQ1CViva la Vida
Coldplay
Toshiba Emi 2008-06-17

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6月のリリースからサマソニのヘッドライナー、冬の新作EPと、途切れることなく広がりを見せてくれた一枚で、
来年2月の来日公演にも参加するので、まだまだこのアルバムにはお世話になりそうですね。
今年のベストというだけでなく、彼らのキャリアの中でも最高傑作だと思います。
ちなみにベストトラックはやっぱり「Viva La Vida」。今年を象徴する一曲となりました。

CDIn Rainbows/Radiohead
B000YIXBVIIn Rainbows
Radiohead
Xl 2007-12-27

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昨年、異例のダウンロードでのリリース。初聴の印象は良くもなく、悪くもないという感じでしたが、
彼らの場合、聴き込んだりライブを経験することで、楽曲の印象が成長していくのは織り込み済み。
何の不安も問題も無く、絶対的な信頼を持って向き合って行けるグループですね。
今回も、ライブを経て初めてその素晴らしさに触れることが出来たし、やはり間違い無かったと思わせてくれました。

CDThe Hawk Is Howling/Mogwaii
B001CVCBLMThe Hawk Is Howling
Mogwai
Wall of Sound 2008-09-23

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あんまり好きでは無かったんですけど、このアルバムだけは何故か、
自分のその時のモードにピッタリとシンクロしてしまったんですよね。
ジャケットもかなり気に入ってます。
今でも無性に「BAT CAT」を聴きたくなることがある。何か衝動的に。

CDKonk/The Kooks
B0010YOJNOKonk
The Kooks
Virgin UK 2008-04-15

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ジワジワと気に入って行ったアルバムでしたね。
サマソニでパフォーマンスが凄く良かったのもあるけど、
シンプルでストレートなロックアルバムだったから、車の運転中何かに良く聴きました。
夏に特に愛聴したなぁ。

CDWe Sing, We Dance, We Steal Things/Jason Mraz
B0013FNC38We Sing, We Dance, We Steal Things
Jason Mraz
Atlantic/WEA 2008-05-13

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今年一番のグッド・メロディを聴かせてくれました。
ヴォーカルもとても綺麗でソウルフルだし、アルバムはバラエティ豊かだし、
色んな面で自分にとってヴォーカリストとしての目標のようなアーティストになりましたね。
この人の歌は、歌ってても本当に気持ち良いんだよなぁ・・・。

CDタイトルからレビューにジャンプ出来ます。

【番外編 女性アーティストベストソング】

何か最近、邦楽でゾクゾクさせられるのは、女性アーティストの楽曲だったりするのですが、
今年も幾つかの名曲がありました。

CD綺麗ア・ラ・モード/中川翔子
綺麗ア・ラ・モード

一時の気の迷いなのかなぁと思ったりもしたんですが、
今聴いても全然輝きを失っていないので、やっぱ名曲だったんですね。
この曲を聴いて以降、久々に筒美京平のキャリアを辿ったりしたんですが、
やっぱ凄いソングライターだなぁと痛感させられました。
しょこたんには、是非この路線も追及して欲しいですね。


CD最愛/KOH+
最愛(DVD付)

メロディが素晴らしいのは勿論なんですが、
忘れられない恋人や、失恋の経験を描いた歌詞に、凄く共感を覚えてしまいました。
福山雅治は女性的な視点での楽曲作りが上手い。
プロデュース業も向いてるんじゃないかなぁと思いました。

CD染まるよ/チャットモンチー
染まるよ

記事にはしなかったんですが、これは凄い名曲。
演奏自体はシンプルながらも、メロディの乗せ方がとても斬新だし、
後半の転調以降、テンションが高まってくる所は、本当にエモーショナルでゾクゾクします。
キャリアの中でも最高の部類に入る名曲だと思いました。

というわけで、今年も少ないながらも良い音楽に沢山触れることが出来ました。
アーティストたちに感謝ですね。
来年も素晴らしい音楽や映画を楽しめたら良いなぁと思います。
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2008年12月30日

2008 BEST MOVIE

今年2008年は特に邦画を沢山観た一年でした。
どうも、最近洋画が苦手で、昔、年間100本以上映画を見てた時期に、
一通りのストーリーのパターンは見せられてしまった気がしてるんですよね。
それ以来、優れた作品も沢山産み出されているんだろうけど、
自分は「パイレーツ・オブ・カリビアン」が全く楽しめなかったので、
洋画を楽しめる時代は卒業なのかなぁと、勝手に思い込んでいます。

最近は妙に邦画のわびさびが身に染みるようになり、
独特の間の取り方なんかにも堪らなく魅力を感じるようになってきたんですよね。
年齢のせいなんでしょうか・・・。

そんなわけで、今年観た作品の中から、個人的に良かった5作品をピックアップしてみました。

カチンコ夕凪の街、桜の国
B0012BLS02夕凪の街 桜の国 [DVD]
田中麗奈, 藤村志保, 伊崎充則, 麻生久美子, 佐々部清
東北新社 2008-03-28

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反戦のメッセージを込めた映画は沢山あるんですが、この作品の描く戦争は、そのタッチに温かさと柔らかさがあるというか。
それでも、十分に心が動く作品ですし、気に入って原作やDVDも購入して、色んな角度から観た作品となりました。
やっぱり麻生久美子の演技が素晴らしいんですよね。
日本という国のことに、改めて気付かせてくれるという意味でも、とても有意義な作品だと思いました。

カチンコ腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
B0011E7YUI腑抜けども、悲しみの愛を見せろ [DVD]
佐藤江梨子, 佐津川愛美, 永作博美, 永瀬正敏, 吉田大八
アミューズソフトエンタテインメント 2008-02-22

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観る人の好みによって意見が分かれるとは思うけど、こういうブラック・ユーモアがある作品も良かったですね。
一見普通に見えて、実は登場人物全員が強烈なキャラクターで、そのアクの強さがストーリーの魅力を倍加させてるし、
ラストも個人的にはかなり良かったです。
キャストも役にピッタリだったし、個人的にはとても完成された一作だと思いました。

カチンコアヒルと鴨のコインロッカー
B000ZGSQQOアヒルと鴨のコインロッカー [DVD]
濱田岳, 瑛太, 関めぐみ, 田村圭生, 中村義洋
アミューズソフトエンタテインメント 2008-01-25

by G-Tools

今年に限らず、邦画史上でも指折りの衝撃作でしたね。
ロジックを解くようなサスペンスの要素と、青春映画の切なさが、
絶妙なストーリーと映像で綴られる傑作でした。
2回、3回と回を重ねるごとに深みや意味を増す、
そのストーリー構成は本当にお見事でした。

カチンコキサラギ
B000WDTFEMキサラギ スタンダード・エディション [DVD]
香川照之, ユースケ・サンタマリア, 塚地武雅(ドランクドラゴン), 小栗旬, 佐藤祐市
キングレコード 2008-01-09

by G-Tools

この作品は単純に面白かったし、色んな人にお勧めしたい作品ですね。
シナリオの出来が本当に見事で、中だるみが殆ど無く、
どんどん入って行けるストーリー展開で、タップリと楽しませて貰いました。
ラストがちょっと感動出来る所も良いんだよなぁ。
こういう役も出来るという所で、小栗旬のイメージもかなり良くなりましたね。

カチンコ天然コケッコー
B000WGUSS6天然コケッコー [DVD]
夏帆, 山下敦弘, 岡田将生, 夏川結衣
角川エンタテインメント 2007-12-21

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田舎町の描写が凄く良くて、ちょっと住んでみたくなってしまった。
とても雰囲気が伝わってくる、良い作品でした。
日本って良いなぁとつくづく思いましたね。
夏帆のあどけない演技もとても良かったです。

カチンコタイトルから、作品レビューにジャンプ出来ます。

包帯クラブ [DVD]エクスクロス 魔境伝説 [DVD]犯人に告ぐ [DVD]僕の彼女はサイボーグ スペシャル・エディション [DVD]
その他の作品では、
繊細な若者の心模様を描いた、感動の青春映画「包帯クラブ」。
「勝手に観光協会」のオーディオ・コメンタリーも最高な、「エクスクロス〜魔境伝説〜」。
シリアスな世界観で、ドップリとストーリーに浸らせてくれるサスぺス「犯人に告ぐ」。
ラストが全く予想外でビックリさせられた、SFラブストーリー「僕の彼女はサイボーグ」。
これらの作品は、個人的にはDVDでちゃんと保管しておきたいと思える価値のある作品だったと思います。

そんなわけで、来年はもっと劇場で映画を観ようと思っています。
あからさまに避けていた洋画もそろそろ観て行こうかなと。

今年も良い作品に沢山出会えて良かったですね。
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2008年12月29日

キン肉マン生誕29周年

キン肉マン コンプリートBOX (完全予約限定生産) [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) (2008-12-20)
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今年で29(ニク)周年ということで、ブームが再燃している「キン肉マン」ですが、
自分も少年時代にドップリと嵌ったクチなので、とても懐かしく、童心に還る思いで、
このアニバーサリー・イヤーを楽しませて貰ってます。

まず、TVでは12月28日13時〜12月31日12時30分までの4日間、「キン肉マンラソン」と題して、
CSフジテレビ739で、TVシリーズ全話が一挙放送されます。

http://www.fujitv.co.jp/cs/program/7396_015.html
(公式サイトですが、ティーパックマンコーヒーカップマンに間違えられてるんですけど・・・)

まぁ、全話走破は難しそうなので、暇な時にボチボチ観てこうかと思っています。
niku03.jpg
ちょうど本日の昼に放送される第二回超人オリンピックの頃が、個人的には一番思い出に残っていて、
その頃に活躍したウォーズマンが、僕は一番好きだったんですよね。
やっぱり子供というのは、強いものに憧れるのか、この頃のウォーズマンは相手を絶望させる程の強さを誇ってたし、
ベアークローとスクリュードライバーだけでも震撼モノなのに、それ以上とも言うべきスペシャル・ホールド、「パロ・スペシャル」まで持ってたという。
原作を読んでいてキン肉マンが勝てる気がしなかったです・・・。
この超人オリンピックでのキン肉マンとの対戦が、個人的にはベストバウトですね。

よゐことキンケシ~濱口が有野に全418体を紹介する企画~ [DVD]
ビクターエンタテインメント (2008-11-29)
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もうひとつCS関係で「キン肉マン」の29周年を盛り上げているのが、こちらの番組「よゐことキン消し」です。

この番組は、「ゲームセンターCX」のヒットで「CSのプリンス?」と呼ばれるようになった有野に嫉妬したよゐこ濱口が、
その数、全418体に及ぶ「キン肉マン消しゴム」を一体ずつ、
当時の思い出をタップリに、紹介していくという企画。
昨年CSで放送されたんですが、コアなファンから大反響を浴び、
全国のキン肉マン&キンケシファンから再放送の要望が殺到。
ついに、今回DVD版がリリースされることになったというものです。

自分もこの番組は本放送の時にチェックしてたんですが、とても面白かったですね。

当時は覚えてたはずのマニアックな超人とかも完全紹介してて、
「この超人、何て名前やったかなぁ・・・?」と思い出しながら、クイズ感覚で楽しんで行くことも出来ますし、
濱口ののうる覚えな超人については、デタラメな解説で紹介していく所も笑えるんですよね。
(カナディアンマンやスペシャルマンを「ガヤ超人」と命名したりとか)

それでも、キン肉マンに対する愛情をタップリと感じられるから、凄く親近感が湧く。
観ていて、昔の友達と、昔話に花を咲かせているような気分にさせられる番組でした。
niku02.jpg
12月20日にリリースされたDVD−BOXにこのキンケシの復刻版全418体付きが特典でセットになるそうですね。
全部が揃うとさぞかし壮観なんだろうなぁと。
僕も100円玉を握りしめて、何度もガチャポンを回したものです。
その頃のドキドキ感、ワクワク感は、今では何物にも代えがたい貴重な体験だったんだなぁと思います。
niku01.jpg
「キン肉マン」の当時の人気は本当に凄かったです。
近所の男の子で観てない子供を見つけるのが難しい位でしたね。
週刊少年ジャンプのテーマである、「友情」「努力」「勝利」の精神が全て込められ、
その黄金期の礎になった作品だったと思います。
今思うと、色んなことをキン肉マンたちの戦う姿から学びましたね。

http://www.kin29.jp/
↑キン肉マン生誕29周年記念サイトはこちら
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2008年12月28日

ザ・マジックアワー

B001F3UWQ8ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]
佐藤浩市, 妻夫木聡, 深津絵里, 綾瀬はるか, 三谷幸喜
ポニーキャニオン 2008-12-03

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三谷幸喜の映画は「ラヂオの時間」以来でした。
「ラヂオの時間」は凄く良い映画で、自分の中でも忘れられない名画のひとつに数えているくらいなんですが、
何故かそれ以来、彼の作品を観る機会は無かったんですよね。

理由は「ラヂオ〜」が本当に出来過ぎなくらい良い映画だったので、これを越えられる気がしなかったと。
で、今回の「ザ・マジック・アワー」は、その予想通りになってしまったという感じですね。



今回は予告編が面白そうだったので、凄く期待して観たんですが、三谷作品にしてはガッカリでした。
作品としては、よく出来ているし、随所に三谷マジックと言うべきユーモアセンスも発揮されているんですが、
本筋のストーリーに入って行けなかったのが残念。

後、海外の街並みと、昭和初期の日本映画をミックスさせたような全体の世界観。
その、目の付けどころはとてもユニークなんですが、そういう背景作りばっかりに拘り過ぎてたような気もしました。
なので、もっとストーリーを作り込んで欲しかったですね。
ラストシーンもあまりにもアッサリしてるし、ちょっと物足りなかったです。

登場人物の描写もいま一つで、世界観が現実離れしているせいか、
あまり感情移入出来なかったし、描き込みも中途半端だった気がしました。
細かい所ばかりにスポットを当てたせいか、芯になる部分が光って無かったという印象でしたね。

キャスト陣も豪華過ぎるわりには、印象に残る人は居なかったですね。
三谷作品って言うと、邦画界ではひとつのブランドみたいなものだと思ってたんですが、
正直、この作品では、その価値は見出せませんでした。

一兎か二兎で程良いのに、五兎くらいを追いに行ってるというか、
やっぱ監督作が積み重なって、期待される内容のハードルが高くなっていったせいなんでしょうか、
どうもシンプルさを欠いているような印象がありましたね。

というより、自分とは馬が合わないのかも知れないですね。
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2008年12月27日

Intimacy/Bloc Party

B001G0LBY2Intimacy
Bloc Party
Wichita 2008-10-28

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まず、謝っておく。
ゴメンナサイ、メチャ見くびってました・・・。

このアルバムは2008年の10月末にリリースされていて、その当時にレコ屋で試聴したんですよね。
1曲目の「Ares」。
「何、コレ?ケミカルのSetting Sunパクってるやん・・・」って思って、即ヘッドホンを置いた。
正直、セカンドもあんまり好きじゃなかったし、ライブもイマイチだったしってことで、
ちょっと「終わったかなぁ・・・」と思っていたのですが、やっぱり気になってアルバムを再聴。

そしたら完全に、もう前言撤回ってじ・・・。

確かに、「Aers」はChemical Brothersのヒット曲「Setting Sun」にドラムパターンがそっくりだが、
そのアティチュードをそのまま、先行シングル「Mercury」に繋いで行く展開が、メチャメチャカッコ良かった。
そして、そのままアルバム全体を包むドライブ感が、今回はかなり凄い。
・・・というか、どの曲も一聴して「カッコいい!!」って感想が一番に出てくる感じ。


サウンドのアプローチ自体で進化したなぁと思う部分は、やっぱりまずはリズム。
ベース&ドラムが、テクノやハウスなんかのダンスミュージックを通過し、
彼らなりに再構築したグルーヴを鳴らしている所。
特に多彩なドラム・パターンは楽曲の展開力をかなり高めているし、
加速でも減速でも、身体に伝わる気持ち良さがあるんですよね。

後はアレンジが抜群に上手くなった。
音数の増減のバランス感覚は本当に見事で、
「あー、ここでこの音入れてくるか!!」と聴覚のツボを、
ジャストなタイミングで刺激してくるサウンド感覚は、本当に秀逸で驚かされました。
アップテンポな曲は、殆ど全曲カッコ良かったし、素晴らしい出来でしたね。

そんな中で抜群の輝きを放つバラッド、「Signs」もアレンジが光ってました。

ただ、メロディと歌声に美しさが無い所が、今一つ彼らに不足を感じる所ではあります。
サウンド面は殆ど文句無しだっただけに、非常に惜しいなぁと・・・。

それでも、この疾走感と、絶妙なアレンジは聴いて身体で体感する価値があるものだと思いました。
個人的には2ndアルバムより音楽的に成長し、次にも期待させるという、「進化」を見せた作品だと思います。
タグ:BLOC PARTY
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2008年12月26日

GIRL NEXT DOOR

B001J2HU10GIRL NEXT DOOR(DVD付)
GIRL NEXT DOOR
エイベックス・エンタテインメント 2008-12-24

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仕事柄、ここ数カ月間、毎日のようにGIRL NEXT DOORの曲を聴き続けていたので、かなりウンザリしていたんですが、
あまりに耳に入り過ぎたせいか、最近はセールスやアルバムの内容なんかが気になるようになってきました。

avexのヒットの法則に習ったユニット編成。
大々的なプロモーション。
数多くのテレビ出演。
3ヵ月連続のシングルリリース。
紅白歌合戦出場。
そして、全曲タイアップで固めた1stアルバムのリリース。

新人にとってはこれ以上は無い状況からのデビュー。
「ヒットが確約されたグループ」として、彼らはユーザーとレコード会社両方の期待に応えられるのか。
そういう所に、ちょっと興味が湧いたので、試しにアルバムを聴いてみたわけです。

偶然の確率Drive away / 幸福の条件情熱の代償 / ESCAPE(DVD付)

これまでリリースされた先行シングル3曲は、「良い滑り出し」という印象があります。
全曲アップテンポな楽曲で、「偶然の確率」は王道POPS。「Drive Away」は疾走感。「情熱の代償」はマイナー調と、
微妙なさじ加減で変化が加えられつつも、どれもキャッチーな部分だけはしっかりとキープされている。



そして、この「Winter Game」でダメ押しに入っている感じがあるんですが、
この曲は是が非でもAlpenやKissmarkなんかのウインタースポーツに絡めたタイアップが欲しかったんじゃないでしょうか。
冬のゲレンデで流れてこその曲だし、その狙いには間違いはないと思うんですよね。
だからこそ、もっと知名度が獲得出来れば、、
長年親しまれるような曲じゃないにせよ、瞬発力と即効性で今年の冬くらいは十分勝負出来そうな感じがするし、
アルバムのロングセールスにも繋がりそうな気がしたんですけどね。

それでも、アルバム全体の出来は、わりと良かったと思います。
全体的に凄くキャッチーに作ってあるし、偉大なる先人を見習って、しっかり型にはまってるし、シングルで高まってきた期待は外してない感じ。
要するに、凄く優等生的なサウンドなんですよね。
正直、Eevery Little ThingやDay After Tomorrowのデビュー作に比べると、彼らの方が断然充実しているんじゃないかと思いました。

ただ、バラードが少ないのが気になりましたね。
彼らのロールモデルであるELTは名曲「Times Goes By」で本格的にブレイクした感じはあるんですが、
そういう位置に来るようなバラードは今作にはありませんでした。
まぁ、来年位を目途に、シングル用のバラードは既に用意されてるような気もしますけどね。

後は、やっぱり全体的に平坦な印象が残ってしまうのも残念な所ですね。
サウンドには、全くと言って良いほど新鮮味や、時代感、意外性は無かったです。
技術が向上している分、音の質は格段に良くなってはいても、やっぱり「昔の音」っぽく感じる所が多かった。
なので、一曲位は革新的な、「次」の展開を期待させるトラックがあっても良かったのになぁと思いました。
gnd.jpg
ヴォーカルの千紗は、デビューしたてということを考えると健闘していると思います。
特に、ダンスがしっかり出来る所は長所だし、歌声や表現力はしっかりキャリアを重ねて成長すれば良いでしょう。
ルックスももっと注目を浴びれば垢抜けてくるだろうし。
ただ、最初のイメージの出し方は失敗したと思うので、この点は軌道修正が要りそうですね。
ELT、DAT編成だと、人気を左右するのは、どうしてもフロントの女性次第になりがちだし、その点で持田香織以上の存在になるのは難しい。
misonoも上手く行ったとは言い難いし、2番手が収まれるポジションではないから、ここまでは順風だったとしても、これからが大変だろうなぁと思いました。

しかし、最近早くも周囲の評価は段々と下がってきているし、ネットの評判もあんまり良くない感じ。
やっぱ、ちょっと派手に目立ち過ぎてるんでしょうね。
過剰なプロモーションが、彼らの実力に見合ってないだけに、批判的な意見も多くなっているみたいです。
あからさまにヒットの方程式に倣って、90年代〜2000年代の良い所だけを切り取ったサウンドも、
焼き直し感を感じさせるし、そういう部分に嫌悪感を持つ人も多いんだろうなぁと思います。

なので、この状況から、アルバムをヒットさせ、来年もヒットチャートを席巻出来たら、その実力は本物だと思いますね。
やっぱり次のシングルの出来次第なのかなぁと。

ちなみに、略称はGND?ガルネク?
自分の周囲は「ガルネク」が多いです。
タグ:GIRL NEXT DOOR
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2008年12月25日

カクト

B0000UN4SKカクト [DVD]
伊勢谷友介 亀石太夏匡
バンダイビジュアル 2003-12-21

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今年に入って、出演作を色々見ているうちに、興味を持つようになった俳優が伊勢谷友介なんですが、
その中でも彼が脚本と監督を務めた「カクト」について触れないわけにはいかないでしょう。
この作品は、観た後で後悔したタイプの作品だったんですよね・・・。
それは、内容が面白くないとか、時間を返せみたいな蔑んだものではなく、
「なんでもっと前に観ておかなかったんだろう・・・」という後悔。
作品自体がその時代のユース・カルチャーと深い繋がりがあるだけに、
リアルタイムでしか味わえない肌触りが確実に在るように思ったんですよね。

何か「トレインスポッティング」に近いかも。
自分はあの映画をリアルタイムで観たので、凄く影響を受けたし、
後追いでは感じられない時代とリンクした肌ざわりを感じたんですよね。
この「カクト」には、そんな雰囲気に溢れている。
観ていて「トレスポ」へのオマージュのように感じられるシーンも沢山ありましたし。

冒頭、リョウが街を全力で走るシーンは、レントンを彷彿とさせるし、ドラッグとの関わりが深い物語とか、トイレのシーンとか。

他にもウォン・カーウァイやクウェンティン・タランティーノが活躍した90年代映画を総括しているような要素が沢山あって、
時代の息を吸って、ひとつの解釈と共に吐き出したような、そんなオン・タイムの息遣いが感じられたんですよね。

個人的には登場人物のセリフがカッコ良くもあり、ちょっとダサくもあったりで印象的でした。
普通の会話を作品の中で見せるのって凄く難しいと思うし、ストーリーの構成上でカットしても良いような、
そんな談笑じみたものまで見せてる所に、若者たちのリアルを感じる所もあったし、
凄く紙一重の所で本筋を外さないように組み立ててあるのが上手いなぁと思いました。

キャストも今改めて見ると、渋い面々が揃ってて、加瀬亮がここまでキレた演技してるのも今では見れないポイントだし、
寺島進や香川照之という邦画を代表する俳優も顔を並べているし。
若手だと、伊藤淳史なんかも出演しています。
主演は伊勢谷友介で、年齢的に一番カッコ良かった頃なんだろうけど、
敢えてパンツ一丁でコンビニに入るシーンがあったりするのも良かったですね。

KAKUTO
KAKUTOサントラ

インディペンデントレーベル 2003-07-15
売り上げランキング : 419814


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後、この映画はサントラもカッコ良いんですよね。
当時はまだアンダーグラウンドな存在だったトランスにも早くから着目してるし、
トリップ・ポップやヒップ・ホップといった当時は先鋭的だったサウンドの要素が沢山散りばめられている。
限定1000枚で、そこらじゅうで品切れになっている貴重盤なので、作品が気に入って興味がある人はすぐに購入をお勧めします。

B0000UN4SUカクト Special Limited Edition [DVD]
伊勢谷友介 亀石太夏匡
バンダイビジュアル 2003-12-21

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初回版のDVDには、カクトの世界をイメージしたアート・フィルム「Memory Of Document」が付いてます。

【カクトとは】
目覚める人、目覚める都市の意味をもつ、伊勢谷友介による造語。
僕らが何か自分自身の小さな変化に気づくことができたら、それは未来への大きな変化に繋がる。
そしてそれが集まり、大きな力になっていくとき、それは都(文化)も変えていく力になっていく。・・・それがカクトです。


もう、公開から早6年。
そろそろ監督としての新しい作品も観てみたいなぁと思いますね。
posted by Singer at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ●movie review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月23日

Threes Fives And Sevens/Subkicks

B001AAZ3O2スリーズ,ファイブス・アンド・セブンス
サブキックス
FABTONE RECORDS 2008-08-06

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The Stone Roses以降続くグルーヴ・ロックの系譜をずっと辿ってきているんですが、
最近凄く良いなと思っているのが、このSubkicksです。
サウンドの特徴的に言うとKasabianやSunshine Undergroundあたりに近い感じですね。

このアルバムは今年リリースされた2ndアルバムなんですが、
個人的な印象だと、最近リリースされたPrimal ScreamやOasisの新作よりも良い内容なのではないかと思う位の出来。
やっぱり、まだ「売れてない」アーティストなだけあって、表現に回りくどさが無く、
単純にカッコ良くて踊れるグルーヴを追求した作品に仕上がっています。

ただ、メロディセンスがいま一つなのが残念な所・・・。
この点さえクリア出来れば、かなり総合的に高いクオリティを誇れるバンドと言えるんですけどね。

B000OZ0JCUExist
サブキックス
FABTONE RECORDS 2007-06-06

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1stアルバムもかなりカッコ良かったんですよね。
日本で10000枚のセールスを記録したというし、外資系では結構プッシュしてたので、
やっぱりクオリティの高さがリスナーに伝わったんじゃないかと思います。



こういうバンドは試聴したら、「おおーっ」と思ってすぐ買ってしまうタイプ。
ファースト・インプレッションは凄く良いのだけど、聴いているうちに深みの無さが見えてきてしまう。
その点を「若さから来る衝動」でフォロー出来ると良いんだろうけど、彼らはそこには至って無い感じ。
もしくは、バンドの顔となるようなヒット・シングルが生まれれば一気に道が拓けて行けそうな気がするんだけどなぁ・・・。

このままシーンから姿を消すには惜しいので、3作目に期待したいですね。

最近はこういうグルーヴ・ロックは流行らないんでしょうかね・・・。

http://www.fabtone.jp/band/subkicks.html
↑FABTONES RECORDSのサイトからアルバム試聴が出来ます。
posted by Singer at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ●disk review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月22日

Merkmal/Salyu

B001GPXO8Smerkmal(初回限定盤A)(DVD付)
Salyu
TOY'S FACTORY Inc.(VAP)(M) 2008-11-26

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ベスト・アルバムなんですけど、正直、時期尚早だと思いました。
まだオリジナル・アルバムは2枚しか出してないし、
昨年リリースされた「Liberty」も「Iris」も未収録だし、タイミングとしてはオリジナル・アルバムを出すべきだったんじゃないかと。

しかも、リリィ・シュシュ時代の「呼吸」の選曲もされているので、
アルバムの全体に何となくまとまりが無く感じてしまう。

その上、リリース形体も何か釈然としないと言うか、
通常盤は良いとしても、初回盤にDVD付きと、CD付きの2種類があって、
深いファンはどっちも欲しくなるし、どっちも買わざるを得ないようになっている所に、
何かアーティストの意向じゃない商業的なリリース理由を感じてしまうんですよね。

Salyuのイメージって、そういうんじゃ無かったのになぁと。
そこがやっぱり残念でした。

merkmal(初回限定盤B)
(初回盤Bっていうのは特に売る気があるのか疑問すら覚える・・・ジャケも顔が雲で覆われてるし)

しかし、そんな不満が吹っ飛ぶ位、初回盤AのライブDVDが素晴らしい。
もう、これ単体だけでも買う価値があると言って良いくらい、パフォーマンスのクオリティが高いんですよね。
映像はモノクロで、シンプルなセットなんですけど、だからこそSalyuの歌声がより際立って聴こえてくる。
歌が上手いのは勿論なんですけど、Salyuはやっぱりその声質が素晴らしい。
「to U」なんかは彼女の歌声でしか成立しないんじゃないかって位の、
透明感と美しい響き、広がり伸びてゆく歌声が本当に見事だ。

ぶっちゃけ、CDの方もこのライブ盤で良かったんじゃないかと思ってしまった位でした。
(ライブ盤好きなもなもので・・・)


「VALON-1」も本当に素晴らしい曲。
Salyuの美しく伸びのある声に凄く合ってるし、メロディの流れがとても美しい。
ライブDVDで観ても、その素晴らしさが全く損なわれて無くて、彼女の実力の確かさを改めて思い知らされました。
歌うことに対しての彼女の真っ直ぐな姿勢、聴き手に伝えようとする、そんな思いが随所に感じられる映像作品でしたね。

来年こそはライブで生の歌声に触れてみたいなぁと思いました。
タグ:Salyu
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2008年12月21日

おつかれさまの国/斉藤和義

B001GM7BCQおつかれさまの国
斉藤和義 一倉宏
ビクターエンタテインメント 2008-12-03

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「歌うたいのバラッド」や「ウエディング・ソング」で知られる斉藤和義が、
優れたメロディメーカーの一人であることは良く知られていることだと思うのですが、
今回の新曲「おつかれさまの国」も本当に良い曲です。

この年の瀬に聴くと尚更、そんな思いが深まりますね。



「ありがとう 大丈夫です おつかれさまです」

聴いていると、自分に言われているようで励まされる。
誰かに言いたくなるような、温かい気持ちにさせられる。

「今年も一年、お疲れ様でした」

お酒を酌み交わし、一年を振り返ったりする忘年会シーズン。
カラオケで友達や恋人、仕事仲間たちに歌ってあげたりするのも良いかも知れないですね。

今年の最後にこういう曲を作って、歌って、発表してくれて、「こちらこそありがとう、おつかれさま」と言い返したくなる。
そんなことを素直に思える、素敵な一曲でした。
タグ:斉藤和義
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2008年12月20日

私は貝になりたい

4022644583私は貝になりたい (朝日文庫)
橋本 忍
朝日新聞出版 2008-11-07

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劇場でエンドロールが流れる中、どうやってこの余韻から抜け出して良いかわからなくなって、
しばらく動けずにいた。言葉も出ない。

不条理な結末を迎えるドラマに、例えようの無い重たい感情がズッシリと残る。
観ることは観た。
でも、それが果たして良い映画だったのかと言われると、すぐに即答出来ずにいて、今でも本当はよくわからなかったりする。

映画の感想というのは、結局は面白かったか、そうでなかったか。
殆どの映画はそのどちらかに自分の意見が落ち着くことが多いんですけど、この映画はそのどちらにも落ち着かない。
面白かったからという理由で、誰かに薦めることも出来ないし、
面白くないから、誰かが観ようとするのを止めるようなこともない。

でも、観る価値はあったと思いました。

中居正広が本当に凄かった。
TVで頻繁に見掛けるタレントなだけに、その普段のイメージを塗り替えるのは容易では無いと思うんですが、
終盤の鬼気迫る演技は、「中居クン」ではなく、豊松と重なって見えたし、
演技の良し悪しは別にしても、真剣に役と向き合う姿勢が凄く伝わってきました。
これだけの狂気や淀んだ感情を内包した豊松の思いを、
観る者に演技を通じて伝えようとするのは、とても困難な課題だったと思うんですよね。
国民的アイドルグループのリーダーが挑むにはリスクが高すぎるようにも思うし、
失敗したら物凄い数の批判に晒されかねないくらい、この豊松という役が背負っているものは大きくて。

それに挑んだこと。
そして、一生懸命に取り組んだこと。

その結果は、しっかりと作品に焼き付いていると思うし、観る者にも伝わったと思います。
評価に値する、素晴らしい演技でした。

それだけに、草薙剛の友情出演は、少し現実に引き戻されるような感じでマイナスだったようにも思いました。
草薙は抑制の利いた演技で、ストーリーのポイントとなる良い演技を見せていたとは思うんですが、
やっぱりSMAPの二人が脳裏に浮かんでしまうので、作品の流れを一旦止めてしまうような気もしました。

後、Mr.Childrenの主題歌、「花の匂い」も作品の終幕には相応しく無くて違和感がありましたね。
楽曲の質以前の話で、この厳粛な作品の幕を引くのに桜井一寿の歌声は軽々し過ぎる気がしました。

観ていて気になったのは、その2点位。
2時間19分という長さは、さほど気になりませんでした。

映像はとて迫力がありましたね。
海の映像は時に美しく、時に荒々しく、その壮大な風景はとても見応えがありました。



「お父さんは生まれ変わっても人間にはなりたくありません、人間なんて嫌だ。
もし生まれ変わっても牛か馬の方いい。
いや、牛や馬ならまた人間にひどい目に逢わされる。

どうしても生まれ変わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも。

そうだ貝がいい。

貝だったら深い海の底でへばりついていればいいからなんの心配もありません。
深い海の底だったら戦争もない、兵隊に取られることも無い。
房江や賢一のこと事を心配することもない
どうしても生まれ変わらなければならないなら、私は貝になりたい」


自分は、この以前に映像化された作品に触れずに今まで居ただけに、
ラストのモノローグはとてつもなく強烈でした。
今でもこの余韻を何処に落ち着けて良いのかわからないんですが、
思うことは沢山あって、作品の放つメッセージはしっかりと自分の心に刻むことが出来たと思います。
戦争の悲惨さ。
豊松の無念。
それを通じて、今の時代がいかに平和で、恵まれているのかを痛感する。
どんなに時代を重ねても忘れてはいけないこと。
それを時々思い返す機会は、やっぱり必要だと思うし、
だからこそ、人の心を揺さぶる物語、語り継がれるべき物語は、いつの時代でも綴られるのだなと。

気分はあまり良くないけど、考えを重ねて解釈しようとしていく行為に嫌悪感は無い。
だから、やっぱり観て良かったなと思いました。
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2008年12月19日

Love Letter/大塚愛

B001J0DTDALOVE LETTER
大塚愛
エイベックス・エンタテインメント 2008-12-17

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実は密かに大塚愛という人は凄く秀才的なメロディメーカーなのではないかと思い始めていて、
その思いの引き金を引いた曲が昨年リリースされた「ポケット」なんですよね。



「世界で一番スキで負ける気がしないよ」

このフレーズにゾクゾクと鳥肌が立ちまくりました。
PVの表情も単なる「可愛らしさ」を越えた、触れると溶けてしまいそうな儚げな美しさがあるし、
敢えて歌詞を字幕で入れてくる所からして、物凄い入魂の一曲だったというのがヒシヒシと伝わってくる。
歌詞への共感とか、こんな風に彼女に思われたいとか、こんな恋愛がしたいとか、
そういうのではないんですけど、とにかく大きなエモーションを感じる曲だったんですよね。
今回のアルバムに収録されたことで久々に耳にしたんですが、
一年経った今聴いても、その思いは全く変わってませんでした。



そして、今作のラストを飾る「愛」が、このアルバムの購入に至るきっかけでした。
CMでチラッとサビの部分だけ聴いた時から、「また凄い曲書いてるなぁ」と思ったんですが、
フルコーラスで聴いてみて、やっぱりメロディが神懸かり的に素晴らしいし、
自分の名前をタイトルにしてしまう位だから、その魂の入り方が他の曲と一線を画しているように聴こえるんですよね。

「ポケット」にしてもそうなんですけど、この人ってストレートに伝えようとする曲では、
コーラスを全く入れず、自分の声だけに、強く思いを込めて届けようと意識しているように思うんですけど、
そういう部分は凄く好感が持てるなぁと。

なので、この二曲だけて個人的には十分でしたね。

アルバムの中の曲で言うと、タイトルトラックの「Love Letter」をはじめ「人形」、「クラゲ、流れ星」といったバラードは、
どれも優れたトラックだと思いましたが、アップテンポの曲は作品のトータリティを損なっているようにな印象を受けました。
彼女のウケている要因は、そういうファニーな可愛らしさも含めてなんだろうけど、
そろそろこの路線は捨て去っても良いのではないかなぁと。

それでも、エレクトリック・ピアノ組曲のようなな「360°」のサウンドアプローチなんかは新鮮だったし、
もっともっと開拓していって欲しい気がしましたね。
誰に影響されたのかなぁと勘繰りたくなるような実験要素満載のトラックでした。
後、「シャチハタ」もギャグにせず、ちゃんとした曲にすれば良かったのになぁと。
まぁ、歌い方なんかはソウルモドキなんだろうけど、バックはちゃんとスウィング・ジャズだったし、
ちょっとエゴ・ラッピンっぽさが出てたように思うんですけどね。

B001J0DTD0LOVE LETTER(DVD付)
大塚愛
エイベックス・エンタテインメント 2008-12-17

by G-Tools


初回限定盤はPVのDVD付きなのですが、まぁ「ポケット」と「愛」の2曲だけでも価値はあったかなぁと。
「愛」のアカペラ・バージョンは、もっと長く見たかったですね。

そんなわけで、初めて大塚愛のアルバムを買って聴いたわけですが、
彼女を秀才だと思う理由に、以前見たCSのインタビュー番組での発言があって。
その時の彼女は、「自分は楽曲だけが全てで、その他の部分はフェイクでも演技でも良い」と、こんな発言をしてて。
そこに一種のあざとさを感じたんですけど、人気絶頂の時に敢えてこういう発言をする所が凄いなぁと思ったんですよね。

それ以降、何か一目置くようになって、新曲が出たらとりあえず耳にするようになって。
なんかやっぱ身の振り方がビシッと計算されているようでいて、凄く頭が切れるんだろうなぁと思ってしまう。
そういうのを見透かしたつもりで聴いても、
ちゃんと作品のクオリティは整えてくる所が心憎くもあり。
実は、自分のキャリアのもっと先を見据えてるんじゃないかと、そんな気もするんで、まだまだ今後は気になるんですね。

ひとまずは、この新作の「Love Letter」。
このタイトルからも、並々ならぬ意欲作であることを感じるし、転機となる一枚になるんじゃないかなと思います。
ひとまず、自分にはちゃんと「届いた」作品でしたね。
タグ:大塚愛
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