2009年03月21日

ホノカアボーイ

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予告編と、公式サイトを事前にチェックしてて、
凄く雰囲気がいい感じの映画だなぁと思っていたので、「ホノカアボーイ」を観に行ってました。

とても心地よい爽やかさが残る、良作でしたね。



まず、やっぱりハワイの風景がとても良かったです。
作品中、雨のシーンが無く、ほぼ全編を通して、快晴のシーンばかりなので、
見ていて凄く気持ち良い気分でした。
頬を撫でる潮風とか、そういうものを映像から感じられたし、
何か野外にパーッと出掛けたくなりましたね。

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後は料理がどれも凄く美味しそうで、思わず食べたい気持ちにさせられましたね。
ちょっと自分でも久々に新しいレシピに挑戦しようかと思わされたり。
特にロールキャベツが凄く美味しそうでした。

B001O2HM7Mホノカアボーイ オリジナル・サウンドトラック
青柳拓次 阿部海太郎 Toshiyuki Yasuda
ビクターエンタテインメント 2009-03-11

by G-Tools

そして、音楽もとても良かった。
ゆるやかで、優しい弦の響きが、映像ともよく似合っていたし、
サントラを買って、ドライブしながら聴くと良いんじゃないかなぁと思いました。

ストーリーは、起伏が少なくてゆったりとした感じでしたが、ラストはとても良かったですね。
「感動!」というのとは違うけど、温かい気持ちにさせてくれる良いエンディングでした。

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キャスト陣では、主演の岡田将生ですね。
今年はブレイクしそうな予感。
「天然コケッコー」では夏帆に押されてた感じですが、
今作では、演技というよりも、凄く自然な佇まいが凄く印象的でした。
「ハルフウェイ」、「重力ピエロ」と、興味のある作品に立て続けに出演しているし、
個人的には気になる若手俳優の一人ですね。

風景、料理、音楽。
そして、優しいストーリー。
結構、女の子には受けが良さそうな作品なので、カップルで観るのも良いんじゃないかと思います。
観た後に、外に出掛けたくなるし、美味しいものが食べたくなるし、爽やかな感動もある。
そんな作品でしたね。

http://www.honokaa-boy.jp/
↑公式サイトはこちら。
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2009年03月12日

少年メリケンサック

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「メチャメチャ観たい!」というほどでは無かったんですが、
ちょっと興味があったので、何となくではありますが「少年メリケンサック」を観てきました。

「面白い!」というよりは、「楽しい!」っていう感じの作品でしたね。
でも、結構下品な表現や、プチ・バイオレンス描写があるので、
カップルとかで観ると、相手によっては生理的に受け付けられなかったりするかも知れませんね。



自分は結構、楽しんで観ることが出来ました。
劇場でも笑いが巻き起こることが多かったし、ラストも笑いを堪えるのに必死だったなぁ。

作品はパンクの精神を語っているというより、それ自体がパンクな感じがしました。
キャラクター、セリフ、ストーリーの随所にブッ飛んだ所があって、
そんな暴れまわっている要素を、しっかりと映画の構成の中に収めているのが凄いなぁと思いましたね。

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宮崎あおいはあまり好きじゃなくて。
どうも、あの男受けが良さそうな声とか、顔がどうも好きになれないんですよね。
というか、何か意地でも「騙されないぞ!」と抵抗したくなる感じなのかも。
でも、やっぱ「結構、可愛いなぁ」と一瞬思わされたりもするのが悔しかったりもあり。

でも、今回の役は女優として凄く評価出来る演技を見せてくれたのではないかと思いました。
というか、「篤姫」のヒットで今や国民的女優の立場に立てる位置に居ながら、
この弾けた役にチャレンジするという、それ自体が女優としての貪欲な姿勢を感じるし、
そのチャレンジをしっかりと成功させているのが見事でしたね。
演技の振れ幅の広さを感じさせてくれて、実力派と呼ばれるに相応しい女優さんになったなと思いました。
「可愛らしい子」から、どんどんパンクに目覚めてく変貌ぶりも良かったし、
セリフのテンポも抜群で、会話シーンがとても楽しかったも、彼女の演技による所が大きかったのではないでしょうか。

彼女を中心として、「少年メリケンサック」の面々も、名だたる名優がズラリ。
全体的に、演技の水準はとても高かったと思うし、作品の面白さを各俳優の演技がしっかりと支えていたのも印象的でした。

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2009年03月10日

ジェネラル・ルージュの凱旋

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「チーム・バチスタの栄光」は、そんなに好きでは無かったんですが、
最近、堺雅人がお気に入り俳優なので、この作品は観ておかないとなと。
そんな理由で、「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観てきました。

感想は、「観に行って大正解!!」でしたね。

「チーム・バチスタの栄光」以上に面白かったし、
堺雅人の演技も凄く見応えがあって良かったです。



「チーム・バチスタの栄光」は、消化不良な気分になる映画で、
サスペンスとしては軽すぎる内容がとても残念だったんですが、
今回の「ジェネラル・ルージュの凱旋」では、そういった部分が解消されて、
とてもスリリングな内容になっていましたね。
ストーリー展開のテンポも良かったし、最後まで退屈することなく観ることが出来ました。

それでも、やっぱり阿部寛、竹内結子の白鳥&田口のコンビのキャラクターに緊張感が無いのが気になりましたね。
どちらも性格的な「抜けてる」部分があって、それが作品の中で機能していないので、何となく締まりの悪さを感じてしまう。
その点は「バチスタ」と同じ、悪い印象が残ってしまいました。

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そんな悪い印象を払拭して、作品をグッと引き締めていたのが、「ジェネラル」こと速水を演じた堺雅人。
彼の演技が本当に素晴らしくて、それを見るだけでも、この作品を観る価値有りといった感じでした。
「クライマーズ・ハイ」で見せた映画賞を総なめにするような、いかにも玄人好みの演技では無くて、
今作で初めて彼を知るような人でも、十分に伝わるような、シンプルで深みのある演技が良かったですね。
彼の好演が無かったら、この映画のクオリティはかなり低くなってしまったんじゃないでしょうか。
佇まい、表情、セリフと、トータルで評価出来る見事な演技でした。

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今回の作品が前作同様にヒットすれば、今後はシリーズ化されていくような気がしますが、
次の作品があれば、白鳥&田口のコンビを何とかして欲しいなと思います。
どちらもキャラクターはクセがあって面白いんですけど、上手く噛み合ってない感じがあるので、
その辺が良くなって行くと、シリーズとしての幹がしっかりして行くんじゃないかと思います。
なので、もう一作くらいは観てみたい気にさせられましたね。

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2009年03月05日

ヘブンズ・ドア

4043899025ヘブンズ・ドア (角川文庫)
はらだ みずき
角川グループパブリッシング 2009-01-24

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この作品に期待していたのは、元となったドイツ映画「Kockin' On Heavens Door」を、
日本映画として、どんな風に見せてくれるのかという点でした。

でも、その期待は正直、あまり叶わなかったというような印象でしたね。



原作のルディ役を少女にしてみるというアイデアは面白そうに思ったんですが、
福田麻由子をキャスティングしたのは、ちょっと失敗だったかも知れないですね。
この子は若くして演技が出来過ぎてて、どうも表現が過剰になっている気がするんですよね。
だから、結構わざとらしく感じる部分があって、その点が気になってしまいました。
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でもやっぱり根本的に、少女に置き換えるというアイデア自体が上手く行ってなかった気がします。
原作は、「ミッドナイト・ラン」へのオマージュも含めた、友情の物語だったのに、
それが男女になってしまうと、どうしても恋愛のイメージを観る者に植え付けてしまうし、
何かテーマが鈍ってしまって中途半端な印象が残ってしまったのが残念な所でした。
どうせなら、思い切って恋愛の方に振り切ってしまうと、新しい視点で観れたかも知れないんですけどね。

後、原作にあった軽快なテンポや、コミカルな描写も殆ど感じられなくて、
観ていて退屈に感じる所もあったのが残念でしたね。
道路でトレーラーが暴走する描写とか、地下施設のロケーションなど、
あまりストーリーに必要無さそうな部分があったのも気になりました。
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海外作品のリメイクだからといって、海外の監督に任せなくても良かったような気もしました。
マイケル・アリアスの映像は、色彩感が鮮やかだったし、
勝人のオレンジと、春海のアクアブルーが、太陽と海のように感じられて、
いい色づかいだなと思っていたのですが、
あまりにスタイリッシュ過ぎて、ストーリー全体がファンタジーのように見えてしまったのが惜しかったですね。
なので、日本人監督でに任せて、日本的な解釈で描いても良かったんじないかと思う所もありました。

色々含めて、良い素材を上手く料理出来なかったという感じですね。
初めてこの作品を観る人なら楽しめるかも知れませんが、
原作を好きだという人には改悪に感じられる部分が多くて、不満の残る仕上がりなのではないかと思いました。
自分も、原作が好きだっただけに、正直言うと惜しいなぁと思う部分が沢山あったのが残念でしたね。
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2009年03月01日

ぐるりのこと。

B001O6W9SUぐるりのこと。 [DVD]
木村多江, リリー・フランキー, 倍賞美津子, 寺島 進, 橋口亮輔
VAP,INC(VAP)(D) 2009-02-25

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木村多江が日本アカデミー賞で、主演女優賞を獲得した「ぐるりのこと。」を観ました。
橋口亮輔監督作品は、「ハッシュ!」が有名ですが、自分はまだ観てなくて、「二十才の微熱」を昔に観たくらい。

でも、当時に感じた監督の繊細なタッチや、心の奥底を覗き込んで見た物を、そのまま開いたような、
そんな心理描写の上手さを、今回も感じることが出来ました。
多分、監督自身が、内省的な人で、色んな事に向き合いながら、深く深く考える人なんだなと。
だからこそ、こういう作品が作れるのだと、そんなことを思いましたね。



木村多江の演技は、評判通りの素晴らしさでした。
これなら、アカデミー賞受賞も納得。
でも、その演技は、彼女が演じた「翔子」という女性が引き出したものなんだなと思いましたね。
良いキャラクターと、良い女優が重なって生まれた、見事な演技。
それは、決して大袈裟なものばかりでなく、「翔子」の中に少しずつ溜まっていく鬱積や、物憂げな表情。
そして、そこから取り戻していく希望や、幸福。
そういうものが、10年という年月の移ろいの中で、良く表現されていたなと思いました。

共演のリリー・フランキーも良かったですね。
夫婦の描写がとても良かったです。
ちょっとした会話とか、夜の街を歩く二人の姿とか。
ラストシーンもいい雰囲気が出ていましたね。

映画を観た後の、作品に対する満足感というより、
カナオと翔子という二人の絆の強さや、そのリズムの気持ち良さを感じる作品でした。
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2009年02月12日

20世紀少年 第1章 終わりの始まり

B001KEM11Q20世紀少年 第1章 終わりの始まり 通常版 [DVD]
唐沢寿明, 豊川悦司, 常盤貴子, 香川照之, 堤 幸彦
VAP,INC(VAP)(D) 2009-01-30

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今、劇場第2弾、「第2章 最後の希望」が公開されている「20世紀少年」の、「第1章 終わりの始まり」を観ましたが、
この作品は最初からあまり期待していなかった作品です。

「20世紀少年」のコミック自体は、3年前に一度途中まで読んでいて、結構楽しんで読んでいたんですが、
19巻あたりで広げた風呂敷が収拾つかなくなったみたいに感じて、その先に魅力を感じなくなってしまっていたんですよね。
なので、映画化が決まった時も、かなり疑問に思っていました。
正直、この作品自体が映画という尺で収まる物語ではないという気がしてて。
それが、3部作だったとしても、この作品の映像化は凄く難しい課題じゃないかと思っていたので、
きっと深いところまでは説明出来ず、かなり端折った内容になりそうな予感はしていたんですよね。



で、観終わって正直な感想を言うと、観る前の予感はは当たっていましたね。
コミックスを読まずに映画を観た人は、きっと意味のわからない所がいっぱいあったんじゃないでしょうか。
元々原作自体も読めば読む程に「?(クエスチョンマーク)」が鎖のように連なって、
謎が謎を呼びながら広がっていく物語なので、この第1章は、「意味がわかんなくて当然!」なくらいで理解しておいた方が良いですね。
ここまで思いっきり観る者を置いてけぼりにするエンディングも凄いなぁと思うんですけど、
原作自体が「そういうもん」なので、第1章は「謎作」のままで良いんでしょう。

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そんな流れで第2章に物語が続いて行くわけですが、ラストに大人のカンナ役、平愛梨を出しておいたのは正解でしたね。
一応、物語もここからカンナの視点で進んでいくわけですし、主人公が交代して第2章に続くという期待感を植え付ける意味でも、
良いエンディングだったと思います。
平愛梨は、一目見た時から「カンナ」に良く合った女優さんだなと、直感で感じたんですよね。
このキャスティングは、とても良いと思いました。
第2章での活躍が楽しみになりますね。

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この映画の帳もうひとつの話題は、豪華なキャスト陣。
もう、本当に溜息が出るほどの豪華ぶり。
そして、それぞれがコミックスのキャラクターと凄くマッチしている所が良かったです。
ただ、主役のケンヂと、ヒロイン(唐沢寿明)のユキジ(常盤貴子)だけは、何となくイメージとは違ってたんですよね。
主役とヒロインっていうのが厳しいところなんですけど、ケンヂはもっと泥臭いイメージがあって、唐沢寿明ではスマート過ぎる。
常盤貴子のユキジは、キャラクターは合ってたけど、ケンヂや仲間のキャストと比較すると、若過ぎる気がしました。
でも、他のキャスト陣には殆ど文句は無いですね。
演技以上に、観た目からキャラにアプローチしているというのがよくわかる所が凄いなと思いました。
個人的にはオッチョの豊川悦司が一番原作とのフィット感が高かったんじゃないかと。
ビックリしたのは、ARATAですね。
外見もキャラクターも、正直ブッ飛びすぎてて、気づかない人も居るんじゃないかと思う位でしたね。

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原作が全24巻に及ぶ長編だし、それを3部作の映画で表現するということを考えると、
第1作の役割としては精一杯詰め込めるだけ詰め込んだ内容になっていると思います。
でも、やっぱり展開が急過ぎて、原作の面白さまでは伝えられていないというのが正直な感想です。

なので、映画を観て興味を持った人は、原作コミックスを読んだ方が理解も深まるし、面白さのポイントも増えるでしょうね。
逆に、原作を読んだ人は、キャスティングも含めて、原作の再現性を楽しむという感じになるんでしょうか。
自分は原作も途中なので、まずは映画をまで観てから、もう一度最初からコミックスを読もうかと思っています。

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2009年02月09日

歩いても 歩いても

B001I93IEM歩いても 歩いても [DVD]
阿部 寛, 夏川結衣, 樹木希林, 原田芳雄, 是枝裕和
バンダイビジュアル 2009-01-23

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是枝裕和監督の作品は、面白いとか、面白くないとか、
そういう白黒ハッキリつけるものではなくて、ただ、心で感じながら過ぎて行く日常のよう。
だから、凄く感想を書きづらいんですよね・・・。
その時、心を過るものもあれば、ずっと先になってふと思い出したかのように浮かんでくるものもある。



今回の「歩いても 歩いても」は、やはり良い作品でした。
歳を取ったからなのかも知れませんが、こういう映画を肌で感じられて、
「日本人で良かったなぁ」と思うことが、最近多くなりましたね。
ひとつひとつの描写に飾り気も、大事件も、意外な結末も無くて、
ただ「人」として触れ合う日常が、流れる川のように進んで行く。
それだけなのに、風景や、ちょっとした台詞に、胸が締め付けられたり、ハッとさせられたり。
それは多分、日本人にしか感じられない物。
その心や美意識を、大袈裟では無く、ただ淡々と、そして確かに焼きつけていくような。
そんな作品でした。

キャスト陣は、全員良かったです。
というか、誰一人演技に見えなかったくらい、そこに家族として存在している感がありました。

樹木希林は、まぁ言うまでもなく凄かったですけど、
個人的に印象に残ったのは、原田芳雄ですね。
つい、先日「たみおのしあわせ」を観たばっかりなのですが、
役柄の放っている威厳が全くの別物で、その演じ分けに驚かされましたね。

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公式サイトで配布されている壁紙の絵がとても良かったです。
映画を観た後だと、とくにこの絵の良さが感じられますね。
本編は、ずっと外は青空が広がっていて、
太陽の光が差し込んでくる情景がとても印象的でした。
雨や曇り空の無い、スカっとした映画というのも良いものですね。

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2009年02月08日

たみおのしあわせ

B001JPDA66たみおのしあわせ [DVD]
オダギリ ジョー, 麻生久美子, 岩松 了
メディアファクトリー 2009-02-06

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「えっ!?霧山君と三日月君が結婚!?」という触れ込みで話題になった岩松了監督作品が、この「たみおのしあわせ」です。
ということで、やっぱり「時効警察」ファンとしては見逃せないなと思っていたわけですが、
本編を一通り観て、作品自体は当然のことながら「時効」とは別物かなと思いました。



「時効警察」は三木聡監督の持ち味である小ネタを、どんどん仕込んで行きつつ、奇妙なミステリー要素を絡めてユルリと展開していくのに対し、
この作品は、とても淡々としていて、その中の雰囲気を嗅ぎ取っていきながら読み進めていくような、そんな物語でした。
なので、観る人によっては退屈に感じるかも知れないですね。
それでも、岩松監督の持つ、独特のユーモアがあったし、
「大笑い」ではないけど、「ニヤリ」とさせられる演出も沢山ありましたね。
何気ないワンカットに、とても風情や雰囲気があったりもしたし、
ひとつの映画作品としての完成度は十分感じることが出来たかなと。
後、何回も観た方が、その度に色んな解釈が出来たり、理解を深められそうな、そんな作品でしたね。

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オダギリジョーは、ちょっと霧山修一郎とキャラが被ってたような気がします。
しかし、今回のオダギリは本当にダサかった・・・。
いや、厳密に言うとダサカッコ良かったという所でしょうか。
主人公、民男のファッションとかも紙一重なヤバさがあるんですけど、
ギリギリでその微妙なライン上に乗っけてくる所がお見事な感じでしたね。
そんなダサい雰囲気を仕草や台詞回しでも表現していたし、
「ゆれる」の猛や、「メゾン・ド・ヒミコ」の春彦と同じ俳優に見えない所が凄いなぁと感心させられましたね。
こういう役も、彼の演技の幅が感じられて、とても良かったと思いました。
でも、本人は、今回の衣裳は恥ずかしかったそうで、
撮影の合間や、移動の時はシャツを出したりもしてたそうです。

「時効警察」とは別物とは言っても、出演者などを見てみると、三石研、田中哲司、江口のりこ、そして三木聡まで、
「時効メンバー」が友情出演のように出ていて、思わずニヤリとさせられるシーンも沢山ありましたね。
後、映画本編は別として、一番面白かったのがオーディオコメンタリー。
これが正直、一番「時効警察ノリ」が出ていて、聞いてて笑わせて貰いました。
オダギリジョー&麻生久美子に、岩松了を加えたトーク。
このコメンタリーが聞けるだけでも、「時効ファン」は買いだと思います。
しかし、オダギリ&麻生のコンビは普段も凄く相性が良いんだなぁと。
撮影中もしょっちゅう二人でしゃべりまくってたそうだし、他の出演者からは、「姉弟のようだ」と言われてたそうです。

DVDの特典ディスクも見応え十分でした。
90分という大ボリュームで、岩松監督のインタビューと、メイキング、舞台挨拶の模様を収録。
このあたりは、映像特典の定番ですが、作品の魅力をさらに感じられる内容でした。
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2009年02月05日

百万円と苦虫女

B001IKYRGE百万円と苦虫女 [DVD]
蒼井優, 森山未來, ピエール瀧, 竹財輝之助, タナダユキ
ポニーキャニオン 2009-01-30

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良い映画でしたし、とても面白かったですね。
作り手の狙いが、しっかりと伝わってきたし、
それが、殆ど狂いなくキチンと収まっている事の心地良さがずっと在りましたね。

日本映画だから感じられる台詞回しの面白さとか、間の取り方とか、
主人公が転々とする町や村の情景など、日本人にしか感じられないような感覚もあって、
こういう映画を観ると、「日本人で良かったなぁ」と思わされる。
そんなわけで、とても美味しい日本料理の一品という感じの一作でした。



まず、ストーリーの着眼点がとてもユニークで、それだけでも興味をそそられるんですよね。
百万円貯まるごとに、見知らぬ街へと住居を転々とする21歳の主人公、鈴子。
彼女は何故、そんな生き方を選ぶようになったのか。
また、ひと所に留まらず、漂うような生き方を選んだ彼女が一体どんな結末を迎えるのか。
そういう所が観る前から、観終わるまで、ずっと気になるんですけど、
ストーリーを追いって行くと、それが少しずつわかってくる。
ひとつひとつの町の出来事や、主人公の行動や台詞を見ながら、
彼女の人生を客観的な視点から見届けているような感じがしましたね。

自分探しではなく、自分を探さない旅。
それでも、そこに自分が居る限り、いやがおうにも自分と向き合わないといけないし、
どこかで腹を括って、生きて行かなくてはならない。
そんな当り前のことに気付かせてくれる作品でもあり、
そういうことをさり気なく伝えてくれる所も、押し付けがましくなくて良かったです。

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主演の蒼井優は、とても良かったですね。
彼女の出演作は何本か観ているんですが、凄く良い女優さんだなと思っていました。
その良さというのは、彼女特有のトーンは変えずに、微妙な色の足し引きが出来るという、
そういう、グラデーション・カメレオン女優な所とも言うべきでしょうか。
赤から青とか、そういう劇的な変色ではなく、一つの色を淡くしたり濃くすることで、キャラクターを彩色出来るような、そんな感じ。
今回の役柄は、比較的濃い部類に入るキャラクターだったと思うんですが、
それでも彼女の良さは引き出しつつ、新しい蒼井優も見せてくれる。
そういう、微妙なさじ加減で、演じ分けが出来る所が素晴らしいなぁと、毎回感心させられる女優さんですね。
後、冒頭の留置所のシーンはスッピンだそうです。
それ以外にも結構、メイクダウンしているシーンが多いのに、独特の透明感を損なわない所は凄いなぁと。

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今回はDVDを購入したんですが、特典の内容はとても良かったですね。
まず、特典ディスクの方は、蒼井優のインタビューと、メイキング、舞台挨拶と含めて65分収録。
作品の裏側を見て一番感じたのは、タナダ組の撮影がとても良い雰囲気で行われていたんだなぁという所ですね。
そんな雰囲気の良さが、作品のクオリティにも貢献しているような印象を受けました。

そして、100万円札をモチーフにしたブックレット。
こちらは、蒼井優をはじめ、キャスト陣や監督タナダユキのメッセージが入っていました。
後、買った店でポスターも貰ったので、こちらは部屋に貼りました。

最も見応えというか、聞き応えがあったのが、本編ディスクのオーディオ・コメンタリー。
こちらは、監督タナダユキ、主演蒼井優と、進行に「CUT」編集部の上田智子さんを迎えた、
ガールズ・トーク的な内容になっている所が珍しかったですね。
作品の裏話も沢山聞けたし、タナダ監督と蒼井優って、実は似た者同士なんだなぁと思わせるところも多かったし、
映画のさらに奥の部分に触れられる、良いコメンタリーだと思いました。
これだけでも、作品のファンなら聞く価値があるんじゃないでしょうか。

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とても面白かったし、タナダユキと蒼井優の相性が凄く良いことにも気付かされたので、
この二人は是非、続編か、違うストーリーでまた一緒にやって欲しいなぁと思いましたね。
本編、コメンタリーと二度鑑賞しましたが、もう一回観たいなぁと思います。
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2009年01月31日

ツイン・ピークス

B000TXR2M2ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】 [DVD]
カイル・マクラクラン.マイケル・オントキーン.ララ・フリン・ボイル.シェリリン・フェン, デイヴィッド・リンチ
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2007-11-09

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自分が今まで観た映画、ドラマ、アニメなどの映像作品は3000本くらいだと思うのですが、
その中で、最も衝撃的だったのが、この「ツイン・ピークス」です。
「世界一、美しい死体」と当時呼ばれた、田舎町の17歳の少女「ローラ・パーマー」を殺したのは誰なのか・・・。
最後まで観ると、当然その謎は解明されるんですけど、
その事件の真相は、まだ誰にも話したことはないし、言ってはいけないような気持ちにさせられるんですよね。
全てを知ることは、この作品を見届けた人だけが許される。
それくらい、軽々しく扱えない、重みや深さがあるんですよね。



最近は海外ドラマブームで、「24-Twenty Four-」や「プリズン・ブレイク」なんかが人気ですが、
個人的には、この作品を越えるTVドラマは後にも先にも無いんじゃないかと思います。

緻密さと濃密さを兼ね備え、一話一話深みを増しつつ、真相へと歩みを進めるストーリーは、
昨今ののドラマには無い、独特の魅力があります。
それは、全長24時間にも及ぶ、至高のミステリーと呼んでも過言ではないでしょう。
自分は当時、ビデオレンタルで観たんですが、8時間ぶっ通しで観続けた日もあった位でした。

加えて、登場人物が隅々に至るまで、個性的。
というか、変人や狂人までストーリーにどんどん絡んでくるという、まさしく混沌状態。
しかも、小さな田舎町が舞台で、「殆どみんな顔見知り」なので、
一人一人が幾重にも関与しあっているし、それを見ているうちに、
いつの間にか自分もツイン・ピークスの住人として、
この物語を追っているような気分にさせられるんですよね。

緻密なストーリーと、個性的なキャラクターたち。
そして、それらを内包した「ツイン・ピークス」の世界は、「映画作品、数十本に相当する」と言われた程でした。


放送当時は「ピーカー」と呼ばれる熱狂的なファンを数多く生み、日本でも大ブームを巻き起こしました。
ジョージアの缶コーヒーのCMにも登場する位の大人気だったんですよね。

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そんな「ツイン・ピークス」の全てを詰め込んだと言っても良いのが、このゴールドボックス。
2007年にリリースされて、自分もいつか手に入れようと狙っていたんですけど、
Amazonで半額になっていたので、即注文してしまいました・・・。
見つけた時は歓喜しましたね。

ボックスには、全エピソードは勿論、映像特典がタップリ。
しかし、キャスト陣が映像化を猛反対した言われている、
リンチの病的な側面が反映された衝撃映像たちは収録されて無さそうです・・・。
こういう噂が飛び交うのもリンチらしいですけど、本当にそんな映像が残ってるんでしょうかね。
それでも、これだけの内容で15000円は、メチャ良い買い物をしたなぁと思いました。
全編リマスターされている映像も、とても綺麗ですし、新鮮な気持ちで見直すことが出来ますね。

とりあえず、パイロット版だけを観ましたが、これから全エピソードを再び楽しみたいと思います。
また、コーヒーとドーナツに嵌りそうだなぁ・・・。

でも、この作品。
実はあまり他の人に対しては、お勧めでは無いのです。
やっぱ物語が衝撃的過ぎるので、敢えて観ておかなくてもなくても良い作品であるような気もするんですよね。
世界観も濃くて、深いから、中途半端に手出ししても、理解に苦しむ人も居るだろうし、
その辺はやっぱりデヴィッド・リンチ作品なわけです。
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2009年01月29日

クライマーズ・ハイ

B001HUN20Cクライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
堤真一, 堺雅人, 遠藤憲一, 堀部圭亮, 原田眞人
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-01-01

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圧倒的なテンションでラストまでグイグイと引っ張られるような作品でした。
とても見応えがある、素晴らしい作品だったと思います。



一番の見所は、やっぱり主演の堤真一を中心としたキャスト陣でしょうね。
キャスティングに全く失敗が無いと言って良い程で、主要キャスト全員が作品のテンションを加速させていくような、
とてもエネルギッシュな演技を披露してくれる。
大小様々な歯車が、完璧に噛み合って、足並みバッチリで走っているという感じ。

こんなに気持ち良くて、胸が熱くなる演技を観たのは久しぶりだったので、観終えた後に凄く満足感が残りましたね。
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主演の堤真一は、作品の看板に相応しい抜群の演技だったと思います。
彼の演技力の高さは既に様々な作品で知られていますが、
今まで観たどの作品よりも良かったんじゃないでしょうか。
静と動を使い分けた、幅の広さ。
目が離せなくなるような躍動感。
本当にお見事でした。
今年のアカデミー賞は、彼が獲るんじゃないかと思いましたね。

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堺雅人も良かったですね。
まず、物凄く新聞記者っぽかったです。
「動」が中心の堤真一に対して、「静」のように見せつつも、心中は熱いという役柄で、
その一瞬見せる熱さの部分が際立ってたし、バランスの良い立場で作品のスパイスとなっていました。
今までは、見た目のヴィジュアル・イメージに近い役が多かったと思いますが、
この作品を機に、色んな一面を見せてくれそうで楽しみです。

その他にも、高嶋政宏、山崎努、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、マギー、滝藤賢一、西田尚美 小澤征悦。
他の映画では、確実に主要キャスト級だし、脇役でも存在感をピシピシ発揮するような名優がズラリ勢ぞろい。
しかも、顔を並べているだけじゃなくて、本当に競い合っているかのような演技合戦は、迫力満点でしたね。

ch3.jpg
そんな男性陣に交じって、唯一女性として存在感を放っていた尾野真千子も良かったですね。
男性陣のテンションの高い演技に交じって、飄々としつつも全力で事件に取り組んで行く新人記者を熱演していました。
でも、撮影はさぞかし大変だっただろうなぁ・・・と。

一つの大事件を追って、意地とプライドの全てを賭けて立ち向かった新聞記者たちの一週間に及ぶ戦いの日々。
記者とは何か。
真実とは何か。
そんなことを訴えてくる作品でした。
そして、それは、素晴らしい俳優たちの、素晴らしい演技によって観る者により熱く、強く伝えられる。
映画作品としては、大変優れた作品でしたね。
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2009年01月25日

アフタースクール

B001EZ645Aアフタースクール [DVD]
大泉洋, 佐々木蔵之介, 堺雅人, 内田けんじ
メディアファクトリー 2008-11-28

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第32回日本アカデミー賞の優秀脚本賞にも選ばれているくらいなので、
ストーリーは凄く良く出来ているんだろうなぁと思って観たんですが、
最後まで巧妙に作り込まれた展開に、ものの見事にダマされてしまいました。
なので、あまり予備知識を入れずに観た方が良い作品ですね。

去年観た「キサラギ」なんかに近いタイプの作品で、
複雑に伏線が絡みまくってるのに、サクサクとストーリーに入って行ける。
まるで、物凄く美味しく飲める「青汁」のようなスッキリした一作でした。

映画作品として本当に良く出来てるなぁと感心しましたね。



キャスティングも良かったと思います。
特に、大泉洋は大正解。
凄く彼の持ち味が生きた、良い役柄だと思うし、演技も良かったと思います。

でも、堺雅人と佐々木蔵之介と3人で絡む所をもうちょっと見たかったですね。

こういう作品は、一度観終わった後に、再度観返しながら、伏線の入り口を辿って行くのも面白いです。
特に、内田けんじ監督と大泉洋によるオーディオ・コメンタリーはかなり面白いので、
是非、2回目はコメンタリーで楽しんで欲しいですね。
まぁ、もう少し映画の伏線に触れて欲しかったかなぁという気もしましたけど・・・。
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2009年01月15日

ハゲタカ

B000M32ZPSハゲタカ DVD-BOX
ポニーキャニオン 2007-07-18

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先日観た「監査法人」が面白かったので、やっぱり「ハゲタカ」も観逃せないと思って鑑賞したのですが、僅か二日間で全話観終えてしまいました。
凄く、面白かったですね。
何か最近のドラマは軽薄そうなものや小説や漫画を原作としたものばかりで、あまり興味を惹かれなかったのですが、
このドラマは企業再生をテーマに取り上げた重厚なストーリーに、
結末を確かめたくなるような展開の見事さも相まって、とても見応えがありました。

社会派な物語というとで難しそうな印象もありましたが、第一回からスムーズに物語に入って行けるし、
企業再生に絡み合うファンドと銀行の駆け引きなども、とてもわかりやすくストーリーに組み込まれているので、
最後まで飽きることなく、また興味深く見ることが出来ました。

キャスト陣も本当に素晴らしくて、魅力的な登場人物たちを、各々が見事に演じきっていて、
それが、ストーリーの緊迫感をしっかりと支えている。
全くと言って良いほどミスキャストが無くて、どの俳優もそれぞれに見所があって良かったですね。
cast_washizu.jpg
それでも、やっぱり大森南朋に尽きますね。
沢山の豪華キャストに囲まれつつも、抜群の存在感を放っていました。
彼の名演が無ければ、この作品は成立しないんじゃないかと思える程。
細かい表情や、クールな語り口など、作品の中で映えるシーンが沢山ありましたね。

cast_shibano.jpg
柴田恭平。
後半になっていくにつれて深みを増していく言葉や行動。
その意味が演技を通じてよく伝わってきました。

cast_nishinoo.jpg
松田龍平。
中盤に出番が無くて、いきなり後半のキーパーソンになるので、
その間の出来事を描ければ、もっと良い人物になったのになぁと。

cast_mishima.jpg
栗山千明。
演技というより、その佇まいだけでも成立するような役柄でしたね。
彼女に、とても似合っている役だったと思いました。

その他、やっぱり脇役陣が凄く豪華で、それぞれが良い演技を見せてくれるんですよね。
中尾彬、宇崎竜童、菅原文太、大杉蓮、田中泯。
ベテラン俳優陣の貫禄タップリの演技もとても見応えがあったし、
ストーリーをグッと引き締めていたと思います。

ということで、とても楽しんで観ることが出来ました。

作品はTV放映後も反響が高く、様々なドラマ賞を獲得。
今年6月には主要キャストはそのままに、劇場版も公開されるそうです。
個人的には、大森南朋の「鷲津」が見れるだけでも、映画館に足を運ぶ価値があると思いますね。
今度はどんなマネーゲームを見せてくれるのか、とても楽しみです。

http://www.nhk.or.jp/hagetaka/index.html
↑公式サイトはこちら
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2009年01月05日

機動警察パトレイバー 劇場版

B00012T0HQ機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]
ヘッドギア
バンダイビジュアル 2004-01-23

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抜群の面白さと、エンターテイメント性に溢れた、見応えタップリのアニメ作品ですね。
自分は原作コミックからOVA、TV版と一通りパトレイバー関連にはドップリ嵌ったので、
贔屓目で見てしまう部分はありますが、それを差し引いて見てもとても良く出来た作品だと思う部分が沢山あります。

単純にストーリーが凄く良く出来ていて、その構成が見事なので何回も何回も繰り返して見れるだけのクオリティがあるし、
初めてパトレイバーの世界に触れる人の為のインフォメーションも効果的に挿まれているので、幅広い層の視聴に対応出来るような内容に仕上げられています。
原作を読んでいたりすると良く分かるのですが、さり気なく作品の中の重要なキーワードが織り込まれているので、
上手くストーリーに馴染ませているなぁと感心しながら観ることが多いですね。
x-10.jpg
個人的なお気に入りは、やっぱりオープニング。
今でもこの一連のシーンは観ると物凄くテンションが上がります。
暴走するレイバー。
それを阻止する自衛隊。
鎮圧された機体のハッチを開くとコクピットは無人・・・。
これから始まる物語を盛り上げて行く、抜群の導入部となっています。
川井憲次による音楽もカッコ良いし、カット割りとかタイトルの出し方とかも当時はとても斬新に感じましたね。
type0.jpg
クライマックスのバトルシーンもスリリングで、見応えがあります。
この第一作は、他の劇場版と比較しても、特車二課の活躍が大きくクローズアップされているし、レイバー同士のバトルも見応え十分。
特に零式は洗練されたデザインがカッコ良いし、アクションも力強さがあって、敵役としては抜群の存在感を放っています。
ラストシーンも、大団円のハッピーエンドで、パトレイバーの醍醐味が集約された、印象的な幕引きとなってることろも好感が持てるんですよね。

押井守の監督作品というと、「イノセンス」や「攻殻機動隊」が有名ですが、個人的には難解であまり好きじゃなかったりします。
パトレイバーも二作目以降は殆ど観ないし、映像が斬新だとしても、やっぱりストーリーが魅力的じゃないと観ていて楽しくないんですよね。
もし、いつか第四作目が作られるなら、原点に戻ってこういう作品を作って欲しいなと思います。
posted by Singer at 04:45| Comment(2) | TrackBack(1) | ●movie review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月04日

監査法人

監査法人 DVD-BOX
監査法人 DVD-BOX
posted with amazlet at 09.01.02
アミューズソフトエンタテインメント (2008-11-28)
売り上げランキング: 1706

重厚かつスリリングな社会派サスペンスで、ストーリーはとても見応えがありましたね。
正月休みを返上するくらいの勢いで鑑賞。
三日間で観終えてしまいました。

元々、TVで放映されている頃に、チラっと見掛けたんですけど、
それが中々面白そうたったんで、DVDソフト化を待ってたタイトルだったんですよね。

最近、NHKのTVドラマが元気だというのは、作品を観ていなくても感じている所があったんですが、
まず、放送回数が全6回というのが、程良い長さだと思いました。
他の民放のドラマの10話以上の話数というのは、興味を持ったとしても手を出し難かったんですよね。
それと、一話ごとのボリューム。
タップリ60分間でストーリーを楽しませてくれる。
この二つのポイントが個人的には好感を持ったし、惹きつけられた部分でした。

全体のストーリーとしては、第4話まで一気に盛り上がって行って、残りの2話で纏めて行くというような展開。
最終回はそれまでとは明らかテンションが違うものに感じましたが、
普段はあまり語られることのない監査法人、そして、会計士という仕事を上手く伝えながらストーリーに生かしているのが印象に残りましたね。
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主演は塚本高史。
この役を演じるには若過ぎるような気がしましたね。
それでも、最終回にはそれなりに見えてくる所で、少しずつ馴染んでいく感じはありました。
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松下奈緒はハマり役。
やっぱピシっとスーツで決めるキャリア・ウーマン系が似合いますね。
正直、ヴィジュアルだけでも存在感が凄く出てると思いました。
その分、演技の方に物足りなさは感じましたが、役どころからすると仕方ないのかなと。
cast02.jpg
豊原功補がやっぱり一番素晴らしかったですね。
その演技もさることながら、彼をキャスティングしたこと自体が成功と言っても過言ではないでしょう。
そう言えば、「時効警察」で十文字やってた人なんですよね・・・。
このドラマを観てる間は、そんなことを忘れてたくらいでした。

その他も次々と出てくる演技派たちの競演もとても見応えがあって良かったです。

阿部サダヲ、勝村政信、光石研、清水章吾、綿引勝彦、竜雷太、橋爪功 、うじきつよし、津川雅彦。
岩松了、堀部圭亮、長門裕之、黒沢年男。

ベテラン俳優陣がしっかりとストーリーを引き締める演技を見せてくれるからこそ、若い主役が生きる。
キャスティングは殆ど文句無しと言っても良いくらい、それぞれが良い演技を見せてくれていました。
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全体的にとてもよく出来た良質のドラマでしたね。
いろいろ勉強にもなったし、考えさせられる所も多かったです。
とても有意義に一話ずつ楽しめたのが良かったなぁと思います。
posted by Singer at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ●movie review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月02日

AKIRA

B00007AJUSAKIRA DTS sound edition [DVD]
大友克洋 橋本以蔵
パイオニアLDC 2002-12-21

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自分は年明け一本目に観る映画は、毎年「AKIRA」です。
最初は特にこれといった理由は無かったんですが、年末年始の深夜によくTV放送をしてた覚えがあって、
何度かそれを観ているうちに、「年末年始はAKIRA」な気分になってしまうようになったんですよね。
初めて観た時から15年以上が経過しているのですが、今ではすっかりと年始の恒例行事となってしましました。



ということで、今年も鑑賞しました。
この映画を観るのは何回目になるのかなぁ。
初めて観たのは15歳位の頃だったと思う。
最初は全然意味がわからなかったんですけど、何か凄くカッコ良くてセンスの良いものを感じて。

この作品の良さが知りたい。
理解出来るようにセンスを磨きたい。
「俺、最近AKIRAに嵌ってる」って言いふらしたい。

そんな思いで、自分自身が積極的に少しずつ作品との距離を縮めていったような作品ですね。
コミックスを購入して読んだり、設定資料集や解説本を買って読んだり。
そういう行為が凄く刺激的で、自分のアーティスティック・レベルが上がっていくような感覚は、
思春期の自分にとって、ひとつひとつ扉を開いていくようなものだったんでしょう。

今では、何度も繰り返して観たんで、ストーリー展開も登場人物のセリフも隅々まで覚えているけど、
そうやって少しずつ縮めていった過程を思い出したり、新しい発見を求めたり。
後、やっぱ単純に大好きな作品なので、やっぱり年に一回位は観返しておきたいと思うんですよね。
そんな思いで、この年始の鑑賞を続けているのですが、何年経っても時代が追いつくことが出来ないというか、
いつ観てもまだまだ遠い未来のように感じるから、やっぱりSFアニメの金字塔なんだなぁと。
akira.jpg
「AKIRA」はやっぱり、肌に合う合わないがありますが、
一生に一度は観ておきたいくらいの、とても重要な作品だと思います。
特に若い世代の人には凄く紹介してあげたい気分になるんですよね。
「FREEDOM」なんかより、よっぽど面白いし奥深いから。

観て嵌った人同士だと、セリフの言い合いとかも楽しい。
自分は金田が黒服のアーミーの下っ端に対して、「何だお前、葬式帰りか?」って言うのが好きですね。
「やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ」とか。
名台詞っていうより、とにかくクールでカッコ良い台詞が多い。

初対面の人なんかでも、「えっ?AKIRA好きなん?」っていうところから接点を持ったり、近づきになった人も居るし。
そういうことが、幅広い層の人と共有し合えるのも、思い入れを深める結果に繋がっている。
B00005O0B9AKIRA DVD SPECIAL EDITION
大友克洋
バンダイビジュアル 2001-10-25

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自分が持っているのは2001年に出たスペシャル・エディションです。
やっぱり特典関係が一番充実してるので、これが決定版ですよね。
でも、来年ブルーレイ版が出るようで、さらに画質の良い環境で楽しめるようになるようです。
自分はブルーレイのデッキも、大型のハイビジョンテレビも持ってませんが、
「AKIRA」ならちょっと高画質を体験してみたいなぁと思えます。
B000OPP8IKAKIRA (Blu-ray Disc)
岩田光央, 佐々木 望, 小山茉美, 石田太郎, 大友克洋
バンダイビジュアル 2009-02-20

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後、2009年にはハリウッドで実写映画化されるという話ですが、
これは蛇足になりそうで、あんまり興味が湧かないですね。
観ることは観るんだろうけど、「AKIRA」の世界はやっぱり完成されてめと思うので、
リメイクや続編が作られる余地は、殆ど皆無に近いと思います。

毎年、この劇場版を観れば自分としては十分ですね。
posted by Singer at 02:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ●movie review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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