2009年02月14日

Which Bitch/The View

B001O3XKK4Which Bitch
View
1965 2009-02-02

by G-Tools

自分は正直、もうオッサンと呼ばれるに近い年頃なので、
最近の若いバンドに対しては、どうしても少し距離を取りがちになっていると思う、今日この頃なんですけど、
期待の若き新星バンドに対しての、「俺たちの世代」感も、年齢を重ねるごとに、だんだん薄れてきているんですよね。
自分は、The Stone Roses、Radiohead、Oasis、Pearl Jamなど80年代後半〜90年代初期に思春期を駆け抜けたロックバンドが多く、
考え方やファッション、ライフスタイルに至るまで、様々な影響を受けました。
ムーブメントで言うと、マッドチェスターから、ブリット・ポップ、そしてグランジですね。
若い頃に、こうして深く音楽に魅入られた生き方をしてきたので、
その後に訪れたムーブメントに対しては、だんだんインパクトが薄れてきて、
最近の音楽にしても「悪くない」けど、「最高」と思えるものが少なくなっているような気がします。
例えばアークティック・モンキーズなんかは、今の若者世代には凄いバンドとして迎え入れられているんでしょうし、
自分も良いバンドだと思うのですが、今一つ「首ったけ」になるくらいの熱を入れられない。
やっぱり、世代の壁というのを感じるし、つまりは歳を取ったなぁと思ってしまうわけですね。



・・・と、前置きが長くなりましたが、そんな世代の壁をドーンと取り払ってくれそうなのがThe Viewだったわけです。
デビュー作の「ハッツ・トゥ・オフ・ザ・バッカーズ」は、かなり愛聴しました。
何か、カッコ良いとか、クールとか、そういう良さもあるんですが、それ以上に、とにかく聴いててテンションが上がるんですよ。
ロックの開放感とか、気持ち良さがグッと高まって、スカッと爽快感がある。
まさに「最高」な気分にさせてくれるアルバムだったわけです。
特に、「Wasted Little DJ's 」は、ここ数年の自分の中で、屈指のロックンロール・ソングでしたね。

theview003.jpg

そんな彼らの2ndアルバムがリリースされたので、早速聴いたんですが、今回も文句無しなくらいに素晴らしかったです。
早くも、2009の年間ベストのひとつとして数えても良さそうな、抜群の完成度!
今回はまだ2作目なので、若さで突っても大目に見れるかなと思っていたんですが、音楽的な成長が予想以上に進んでいて、
前作の焼き直しになっていない所にまず驚かされましたね。

中世ヨーロッパの舞踏会を思わせるようなクラシカルなナンバー「Distant Dubloon」では、
オーケストラを大胆に導入しつつも、彼ららしいユニークなエッセンスとして消化しきっているし、
ピアノやブラスなど、サウンドにはかなりの厚みが加わったという印象がありました。
しかも、それがちゃんと様になってるし、彼らの良さをさらに引き上げている所が聴きドコロですね。



それでも、やっぱり最高だったのは、先行シングルとなった「5Rebbeccas」ですね。
文句無しでテンションが上がるし、これはライブなら絶対盛り上がりそう。
この曲が前作とのブリッジとなって、アルバムの世界を広げて行く導入部として、絶妙なポジションに存在していると思いました。
ヒットシングル、「Wasted Little DJ's 」に勝るとも劣らないグッド・チューンですね

Which Bitch: +DVD
Which Bitch: +DVDView

1965 2009-02-02
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by G-Tools


後、今回のアルバムは全18曲というボリュームも魅力。
コスト・パフォーマンスも高くて、嬉しい内容でしたね。
ちなみに、DVD付きのスペシャル・エディションは「シロクマ」ジャケで、個人的にはこっちの方が好みですね。

このDVDには、過去シングルから最新シングルまでをバッチリ網羅した未発表最新ライヴ映像と、
The View 誕生から現在までを綴った長編ドキュメンタリー映像。
そして、ミュージック・クリップ全8 作品が収録されるそうです。
120分位の凄いボリュームになりそうだし、こっちもやっぱり買ってしまいそうですね・・・。
ラベル:view
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2009年01月30日

Tonight/Franz Ferdinand

B001KL3GY0Tonight
Franz Ferdinand
Epic 2009-01-27

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フランツは、1stは速攻で飛びついたんですけど、2ndは購入もしていないし、シングル曲以外は聴いてもいないんですよね。
たまたまタイミングが合わなかっただけかも知れないんですが、シングルがイマイチだったんでスルーしたわけです。

でも、今回の3rdアルバムは、雑誌などで見た限り、グッと趣向を変えてきてそうだったので、購入しました。



彼らの代表曲として語られているのは、やはり1stアルバムに収録された「Take Me Out」で、ライブでもハイライトとなることが多い曲です。
フランツの特徴がギュっと凝縮されているし、一聴でリスナーを惹きつけてしまうスタイリッシュさを持ったロックンロール・ソング。
彼らの人気を決定付けた曲と言っても良いでしょう。
自分もこの曲を聴いてフランツを聴くようになったし、今でも聴くだけで気分がアガってくる一曲です。



で、今回のアルバムは、オーバーに言うと、その全曲が「Take Me Out状態」なんですよね。
とにかく、全曲に渡って身体を揺り動かすグルーヴが縦にも横にもウネリまくっている。

アレンジにも成長の跡が残っていて、シンセを大幅に導入したり、エレクトロニカ系のスパイスを入れたりと、
今までの彼らの方向性を狂わせない程度に、取り入れ、消化し、血肉化しているなぁという印象を受けました。

後、内容がグッとアダルトな雰囲気になったんですよね。
彼らは元々、ジャケットのデザインやPVに至るまで、総合的にハイセンスなアプローチが出来るバンドですが、
今回はタイトルからも見て取れるように、「夜」のイメージを想像させる曲が多かったです。

一言で言うと、ナイトクラブのスウィング・ロックという感じ。
踊れるAORですね。
さらに例えて言うと、益々ロキシー・ミュージックに接近したなぁという印象でした。
クールでスタイリッシュで、しかもカッコ良い。
そういうサウンドの見せ方は凄く手慣れてて、上手いなぁと思いましたね。
ラベル:FRANZ FERDINAND
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2009年01月26日

Slipway Fires/Razorlight

B001KNVJISスリップウェイ・ファイヤーズ~デラックス・エディション(DVD付)
レイザーライト
ユニバーサル インターナショナル 2009-01-14

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今回のRazorlightの新譜はビックリする程、充実した一枚でした。
衝動と若さで突っ走った1stアルバム、グッとトーンを落ち着けた2ndアルバムを経て、
今作では、新たな音楽性の積極的な開拓では無く、2枚のアルバムの長所だけを取り出して丹念に熟成させた作品に仕上がっています。

スピード感溢れるナンバーは、テンションをグッと高めてくれて、
逆にスロウなナンバーは、堂々としていて安定したサウンドを聴かせてくれる。
そういう聴こえ方を意識しているわけでもなく、ごく自然にそれが鳴っているような、
そんなリラックスした雰囲気も感じるので、聴いていて不自然な所が無いんですよね。



先行シングルの「Wire To Wire」にも、そんな彼らの成長したサウンドが表れている。
何の変哲も無いようなシンプルな曲のようでいて、ジョニー・ボーレルのエモーショナルなヴォーカルは、
今まで聴いたこと無いようなソウルを感じさせてくれるし、
ただ単にラウドなだけじゃなく、抑制の利いた静かなテンションをキープしているサウンド面も、彼らの飛躍的な成長を声高に物語っている。
それは、自分たちのサウンドに全幅の信頼を寄せているからこそ可能なんだろうけど、
この作品ではそんな彼らの自信が前面に漲っているように感じるんですよね。
全曲を通じて、ジョンを中心としつつも、全てのセクションが前作よりも格段に良くなっていて、
凄く深みを増しているという印象がありました。

これで、オリジナル・アルバムは3作目だし、今作がこれだけ充実していると、ライブの方も楽しみになりますね。
なんだか、オーディエンスの熱狂が目に浮かぶような、そんな作品だったので、
自分も機会があれば、是非ライブで観てみたいと思いました。

1st、2ndと、全英では100万枚を越えるセールスを記録し、「国民的バンド」と呼ばれるまでに成長した彼らですが、
決して守りに入らず、堂々とまた一歩踏み出したような、そんな素晴らしい一枚でした。天晴れです。
ラベル:RAZORLIGHT
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2009年01月21日

Fozz/斉藤花

B0014466QSFozz~Greatest Japanese Songs~
斉藤花
UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M) 2008-04-09

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アン・ルイスの名曲、「グッバイ・マイ・ラブ」のカヴァーを聴いて、柔らかい声質が良いなぁと思って、
他の曲も聴いてみたくてなったので斉藤花のアルバムを購入しました。



「グッバイ・マイ・ラブ」はやっぱ凄くいい曲ですね。
沢山のアーティストがカヴァーしてるだけあって、メロディにとても不偏的な美しさがある。
しかし、それ以上に何か聴いてると凄く切なくなってくるんですよね。
別に、今失恋したばかりでもないのに、そういう頃の事を思い出してしまったりする。
しかも、斉藤花が歌うと、またコレが染みるんですよねぇ・・・。
でも、聴き終わると何故かスッキリいい気分。
気持ちが前向きになってるという、そんな一曲ですね。
何か、聴く時期によって捉え方が変わっていくような感じです。

この「FOZZ」というアルバムは、カヴァー曲を中心にした作品。
どれも、彼女の優しい歌声で包まれていて、聴いていると癒されます。
そして、ほんわりと落ち着くというか。
窓際で紅茶でも飲みたい気分にさせられる一枚ですね。

かわいい収録曲かわいい

1・空も飛べるはず (Original Performance By SPITZ)
2・やさしさに包まれたなら (Original Performance By 荒井由実)
3・カナリア諸島にて (Original Performance By 大滝詠一)
4・DOWN TOWN (Original Performance By シュガーベイブ)
5・グッドバイ・マイ・ラブ (Original Performance By アン・ルイス)
6・I Like Chopin (Original Performance By GAZEBO)
7・奏(かなで) (Original Performance By スキマスイッチ)
8・ダーリング (HITACHI ブルーレイカムWOOO CMソング 2月9日より)

http://www.saitohana.com/
↑オフィシャルサイトはこちらです。
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2009年01月20日

Returns/SBK

B001GM7J5KRETURNS
SBK
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M) 2008-11-26

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最近、凄くお気に入りの一枚です。
何か車に乗ってるとついついこのディスクに手が伸びるんですよね。

で、決まって頭の3曲を通して聴く。
イントロから始まって、90年代テクノ調のm-floのVERBALとのコラボ曲へ。



続いて、Dragon Ashの降谷建志をフィーチャーした「episode 5」へ。
この曲が凄くカッコ良くて好きなんですよね。
日本のHip-Hopが色んな音楽を呑みこんで、ミクスチャー・ロックへと発展していった頃を思わせる一曲で、
Kj、Shigeo、Shunによるフロウの掛け合いも、語感がリズムとシンクロしてて気持ち良い。
サウンドの疾走感や、アレンジも凄く好みで、連続して何回も続けて聴いてしまうんですよね。

で、ここで満足してしまっていたので、その後の曲はあまり印象に無かったりしたのですが、ようやく全曲聴きました。
後半の方は落ち着いたトラックが多くなってきますね。
もう一曲位勢いのあるナンバーがあると、後半にも盛り上がるポイントになったかなとは思いますが、
個人的にスピード感のある曲が好きなだけなので、これはこれで良いと思いました。

自分はDragon Ashが切り開いた日本のHip Hopの熟成期のアーティストに入れ込んでいた時期があって、
Kick The Can CrewやRip Slyme、ブッダブランド、NITRO MICROPHONE UNDERGROUND、Tha Blue Harbなどを聴いてたんですが、
スケボーキングもその頃によく聴いてたアーティストなので、復活は凄く嬉しいですね。
これを機に、Steady&co.なんかも再始動して欲しいなぁ。
最近の「歌モノ J-HIP HOP」を一蹴するような、カッコ良くてクールなトラックを聴かせて欲しいので、今後の活動にも期待大です!
ラベル:SBK
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2009年01月19日

Magic Time/中川翔子

B001J8NS3IMagic Time(DVD付)
中川翔子
SMR(SME)(M) 2009-01-01

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去年の秋に「綺麗ア・ラ・モード」にドップリとハマってしまい、今でも時々聴いているんですが、
2ndアルバムがリリースされ、「こういう系統の曲もあるかなぁ・・・」という期待があったので思い切って購入しました。

でも、あんまり期待通りでは無かったというのが本音です。



「冬の遊園地」だけは別格の出来でしたね。
この曲だけは期待通りの良いバラードでした。
そして、よくよく歌詞を聴くと、亡くなった父親、中川勝彦について歌ってるのかなぁと思えてくるんですよ。
そういう解釈で聴くと、この曲は凄く心に染みますね・・・。

http://blog.oricon.co.jp/koso-rock/archive/170/0

こちらのブログで、彼女が父親である勝彦氏の「雨の動物園」をカバーしたという記事があって、
読んでみると、彼女の父親への思いがよく伝わってくる。



中川勝彦氏は、32歳の若さで白血病で亡くなったそうです。
だから、しょこたんは短い時間しか一緒に過ごせなかった、そんな父親との別れを、
今、改めて噛みしめて乗り越えようとしてるのかなと。
そういう思いで聴くと、なんだかジーンとしました。

PVの方も冬の情感と、切なげな雰囲気が漂っていて、とても良い感じです。
欲を言うなら、アルバムにもう少しこういうタイプの曲が入っていたらなぁと思いましたね。

特典のDVDには、この曲のPVとメイキング映像、オフショット集を収録。
PVとメイキングを見比べると、「これ、本当に同じ人か?」と思ってしまう所もありますね。
強いて例えるなら、PVの方のしょこたんは「彼女にしたい!」って感じで、メイキングやオフショットの方は「楽しい友達」という感じ。
それくらいギャップを感じましたね。

アルバムの方は、「続く世界」、「Brand-new Day」、「空色デイズ」といったハードロック・アニソンのようなトラックに、
「シャーベット色の時間」、「マカロン・ホリデイ」、「Ivy」のような80'sアイドル・ソングが絡み、
さらに、「綺麗ア・ラ・モード」、「冬の遊園地」といったスウィートなバラードが加わるという、
よくよく聴くと、かなりミクスチャーな内容ですね。
こんな取り合わせでバランスを強引に保っちゃっているのも、しょこたんの様々なカルチャーへの造詣の深さが成せる技なのかもしれないですね。
magic.jpg
初回盤を買いました!(ギザ初回仕様だそうです)
中ジャケ写真の方が可愛らしかったですね。
わざわざ、写真を撮るまでもないかなと思ったのですが・・・。
後、差し替えジャケとハガキが封入されていました。

今後はどうするんでしょうかね・・・。
アイドルや歌手として長く活動するには、まだフォーカスが絞り切れていない感じがするので、
これから少しずつ彼女らしさが一つの形になっていくんでしょうけど、
個人的にはしっとりとした「ア・ラ・モード」路線を期待しています。
後、「ユメレジ」でコラボしそうな雰囲気だった中田ヤスタカなんかも、合いそうな気がしますね。
ラベル:中川翔子
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2009年01月18日

Vice&Virtue/Keith

B001JPSMIWVice&Virtue
KEITH
Lucky Number/Beat Records 2008-12-17

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マンチェスター出身っていうのは自分にとっては見逃せないキーワード。
もう、それだけで聴く耳が出来てしまうっていうのは、過去の実績があるからなんですよね。

ケミカルブラザーズ、ハッピーマンデーズ、ジョイ・ディヴィジョン、プライマル・スクリーム、
シャーラタンズ、ニューオーダー、ストーン・ローゼス、ダヴズ、スミス、ヘイヴン、オアシス。
もう、殆ど漏れなくって位にハマったバンドばかりなんですけど、
この街がバンドにもたらす共通のアティチュードが不偏であることも凄いなぁと思いますね。

その街が生み出す音楽の最大の特徴は、やっぱり「グルーヴ」。
クラブミュージックとの距離が近く、ダンスサウンドをタップリ吸収した上で、
ロックに還元していくそのスタイルが魅力で、とにかく踊れるんですよね。

キースも1stアルバムは全くピンと来なかったんですが、この2ndアルバムで、その系譜に名を連ねたと言っても良いでしょう。



シングルとなった「Up In The Clouds」からして、とてもダンサンブルで高揚感が高まるナンバー。
渦巻くようなグルーヴと、サイケデリックなギターのフレージングが印象的で、
ローゼズ・ミーツ・スミスと評されるサウンドの長所がいきなり炸裂している。

アルバムの楽曲も全体的なクオリティが高く、
渦巻くベースラインと、エッジの利いたギターが初期U2を彷彿させる、オープニングトラック「Can't See The Face」や、
9分29秒の中に、グルーヴとカオスを封印した、タイトルトラック「Vice And Virture」。
どの曲にも手抜き感やルーズさが無く、彼らの世界観に強固な骨格を持たせている。
これは、優れたアルバムですね。

自分は試聴でこのアルバムを知ったのですが、一聴き惚れで購入してしまいました。
そして、聴けば聴く程に、この薄暗いサイケデリックに魅了されて行くようです。
ラベル:keith
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2009年01月16日

Wilderness/Brett Anderson

B001DXBULQWilderness
Brett Anderson
Drowned in Sound 2008-09-01

by G-Tools

ブレッド・アンダーソンが新しいソロ・アルバムをリリースするというのは、
個人的には手放しに喜んで良いのか、結構複雑なニュースなんですよね。
やっぱり正直言うと、ブレッドにはバンドをやって欲しい。
SUEDEの再結成や、Tearsの再始動の方が期待値は高いわけです。

しかし、今回の「ウェルダネス」を聴く限り、彼のソロ活動の充実振りが凄く伝わってきて、
やっぱり、今はそういう時期ではないんだなと思いました。



今回のソロ・アルバムはかなり大胆なチャレンジをしている作品で、
全編の演奏がチェロとピアノ、アコースティックギターのみという、非常にミニマムな構成になっています。
アルバムを重ねる毎に、新しいサウンドエッセンスを導入したり、斬新な音を重ねた実験的なアレンジを施すというような進化を果たすアーティストが多い中、
ここまで「削ぎ落とす」ということを試みた作品は最近では珍しいですし、その試みは、よっぽどサウンドに自信が無いと難しいと思います。
しかし、のアルバムでは、それが一本のコンセプトとして揺るぎない位に成立している。
しかも、一曲一曲の質が非常に高い。

SUEDE時代の「The Wild Ones」のような息を呑む程美しいバラードが、
さらに磨きをかけられ、その一つ一つが美術品のように、並べられている。
そんな、気品すら感じさせる、非常に芸術的な一枚だと思いました。

個人的には捨て曲が一曲も無かったというのが正直な感想ですね。
Tears時代にも、前作のソロ作にも素晴らしいバラードはありましたが、今回の作品はそれと比較しても遜色無いし、
よくもまぁこんなに粒揃いの楽曲ばかりが集まったなぁと感心してしまいました。
またまだソングライティングの才能は枯渇しないですね。

ライブではSUEDE時代の楽曲も披露しているようですが、このアルバムの世界観だと選曲も難しそうですね・・・。
Tears時代の曲はやっぱ封印っぽいなぁ。
SUEDEの曲でも「Trash」とかは雰囲気が違うし、「Everything Will Frow」や「Saturday Night」あたりなら含まれるのかなと。
「Still Life」とかも雰囲気的には行けそうなんですが・・・と、やっぱりSUEDEのことも考えずにはいられないですね。
ラベル:Brett Anderson
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2008年12月27日

Intimacy/Bloc Party

B001G0LBY2Intimacy
Bloc Party
Wichita 2008-10-28

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まず、謝っておく。
ゴメンナサイ、メチャ見くびってました・・・。

このアルバムは2008年の10月末にリリースされていて、その当時にレコ屋で試聴したんですよね。
1曲目の「Ares」。
「何、コレ?ケミカルのSetting Sunパクってるやん・・・」って思って、即ヘッドホンを置いた。
正直、セカンドもあんまり好きじゃなかったし、ライブもイマイチだったしってことで、
ちょっと「終わったかなぁ・・・」と思っていたのですが、やっぱり気になってアルバムを再聴。

そしたら完全に、もう前言撤回ってじ・・・。

確かに、「Aers」はChemical Brothersのヒット曲「Setting Sun」にドラムパターンがそっくりだが、
そのアティチュードをそのまま、先行シングル「Mercury」に繋いで行く展開が、メチャメチャカッコ良かった。
そして、そのままアルバム全体を包むドライブ感が、今回はかなり凄い。
・・・というか、どの曲も一聴して「カッコいい!!」って感想が一番に出てくる感じ。


サウンドのアプローチ自体で進化したなぁと思う部分は、やっぱりまずはリズム。
ベース&ドラムが、テクノやハウスなんかのダンスミュージックを通過し、
彼らなりに再構築したグルーヴを鳴らしている所。
特に多彩なドラム・パターンは楽曲の展開力をかなり高めているし、
加速でも減速でも、身体に伝わる気持ち良さがあるんですよね。

後はアレンジが抜群に上手くなった。
音数の増減のバランス感覚は本当に見事で、
「あー、ここでこの音入れてくるか!!」と聴覚のツボを、
ジャストなタイミングで刺激してくるサウンド感覚は、本当に秀逸で驚かされました。
アップテンポな曲は、殆ど全曲カッコ良かったし、素晴らしい出来でしたね。

そんな中で抜群の輝きを放つバラッド、「Signs」もアレンジが光ってました。

ただ、メロディと歌声に美しさが無い所が、今一つ彼らに不足を感じる所ではあります。
サウンド面は殆ど文句無しだっただけに、非常に惜しいなぁと・・・。

それでも、この疾走感と、絶妙なアレンジは聴いて身体で体感する価値があるものだと思いました。
個人的には2ndアルバムより音楽的に成長し、次にも期待させるという、「進化」を見せた作品だと思います。
ラベル:BLOC PARTY
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2008年12月26日

GIRL NEXT DOOR

B001J2HU10GIRL NEXT DOOR(DVD付)
GIRL NEXT DOOR
エイベックス・エンタテインメント 2008-12-24

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仕事柄、ここ数カ月間、毎日のようにGIRL NEXT DOORの曲を聴き続けていたので、かなりウンザリしていたんですが、
あまりに耳に入り過ぎたせいか、最近はセールスやアルバムの内容なんかが気になるようになってきました。

avexのヒットの法則に習ったユニット編成。
大々的なプロモーション。
数多くのテレビ出演。
3ヵ月連続のシングルリリース。
紅白歌合戦出場。
そして、全曲タイアップで固めた1stアルバムのリリース。

新人にとってはこれ以上は無い状況からのデビュー。
「ヒットが確約されたグループ」として、彼らはユーザーとレコード会社両方の期待に応えられるのか。
そういう所に、ちょっと興味が湧いたので、試しにアルバムを聴いてみたわけです。

偶然の確率Drive away / 幸福の条件情熱の代償 / ESCAPE(DVD付)

これまでリリースされた先行シングル3曲は、「良い滑り出し」という印象があります。
全曲アップテンポな楽曲で、「偶然の確率」は王道POPS。「Drive Away」は疾走感。「情熱の代償」はマイナー調と、
微妙なさじ加減で変化が加えられつつも、どれもキャッチーな部分だけはしっかりとキープされている。



そして、この「Winter Game」でダメ押しに入っている感じがあるんですが、
この曲は是が非でもAlpenやKissmarkなんかのウインタースポーツに絡めたタイアップが欲しかったんじゃないでしょうか。
冬のゲレンデで流れてこその曲だし、その狙いには間違いはないと思うんですよね。
だからこそ、もっと知名度が獲得出来れば、、
長年親しまれるような曲じゃないにせよ、瞬発力と即効性で今年の冬くらいは十分勝負出来そうな感じがするし、
アルバムのロングセールスにも繋がりそうな気がしたんですけどね。

それでも、アルバム全体の出来は、わりと良かったと思います。
全体的に凄くキャッチーに作ってあるし、偉大なる先人を見習って、しっかり型にはまってるし、シングルで高まってきた期待は外してない感じ。
要するに、凄く優等生的なサウンドなんですよね。
正直、Eevery Little ThingやDay After Tomorrowのデビュー作に比べると、彼らの方が断然充実しているんじゃないかと思いました。

ただ、バラードが少ないのが気になりましたね。
彼らのロールモデルであるELTは名曲「Times Goes By」で本格的にブレイクした感じはあるんですが、
そういう位置に来るようなバラードは今作にはありませんでした。
まぁ、来年位を目途に、シングル用のバラードは既に用意されてるような気もしますけどね。

後は、やっぱり全体的に平坦な印象が残ってしまうのも残念な所ですね。
サウンドには、全くと言って良いほど新鮮味や、時代感、意外性は無かったです。
技術が向上している分、音の質は格段に良くなってはいても、やっぱり「昔の音」っぽく感じる所が多かった。
なので、一曲位は革新的な、「次」の展開を期待させるトラックがあっても良かったのになぁと思いました。
gnd.jpg
ヴォーカルの千紗は、デビューしたてということを考えると健闘していると思います。
特に、ダンスがしっかり出来る所は長所だし、歌声や表現力はしっかりキャリアを重ねて成長すれば良いでしょう。
ルックスももっと注目を浴びれば垢抜けてくるだろうし。
ただ、最初のイメージの出し方は失敗したと思うので、この点は軌道修正が要りそうですね。
ELT、DAT編成だと、人気を左右するのは、どうしてもフロントの女性次第になりがちだし、その点で持田香織以上の存在になるのは難しい。
misonoも上手く行ったとは言い難いし、2番手が収まれるポジションではないから、ここまでは順風だったとしても、これからが大変だろうなぁと思いました。

しかし、最近早くも周囲の評価は段々と下がってきているし、ネットの評判もあんまり良くない感じ。
やっぱ、ちょっと派手に目立ち過ぎてるんでしょうね。
過剰なプロモーションが、彼らの実力に見合ってないだけに、批判的な意見も多くなっているみたいです。
あからさまにヒットの方程式に倣って、90年代〜2000年代の良い所だけを切り取ったサウンドも、
焼き直し感を感じさせるし、そういう部分に嫌悪感を持つ人も多いんだろうなぁと思います。

なので、この状況から、アルバムをヒットさせ、来年もヒットチャートを席巻出来たら、その実力は本物だと思いますね。
やっぱり次のシングルの出来次第なのかなぁと。

ちなみに、略称はGND?ガルネク?
自分の周囲は「ガルネク」が多いです。
ラベル:GIRL NEXT DOOR
posted by Singer at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ●disk review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月23日

Threes Fives And Sevens/Subkicks

B001AAZ3O2スリーズ,ファイブス・アンド・セブンス
サブキックス
FABTONE RECORDS 2008-08-06

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The Stone Roses以降続くグルーヴ・ロックの系譜をずっと辿ってきているんですが、
最近凄く良いなと思っているのが、このSubkicksです。
サウンドの特徴的に言うとKasabianやSunshine Undergroundあたりに近い感じですね。

このアルバムは今年リリースされた2ndアルバムなんですが、
個人的な印象だと、最近リリースされたPrimal ScreamやOasisの新作よりも良い内容なのではないかと思う位の出来。
やっぱり、まだ「売れてない」アーティストなだけあって、表現に回りくどさが無く、
単純にカッコ良くて踊れるグルーヴを追求した作品に仕上がっています。

ただ、メロディセンスがいま一つなのが残念な所・・・。
この点さえクリア出来れば、かなり総合的に高いクオリティを誇れるバンドと言えるんですけどね。

B000OZ0JCUExist
サブキックス
FABTONE RECORDS 2007-06-06

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1stアルバムもかなりカッコ良かったんですよね。
日本で10000枚のセールスを記録したというし、外資系では結構プッシュしてたので、
やっぱりクオリティの高さがリスナーに伝わったんじゃないかと思います。



こういうバンドは試聴したら、「おおーっ」と思ってすぐ買ってしまうタイプ。
ファースト・インプレッションは凄く良いのだけど、聴いているうちに深みの無さが見えてきてしまう。
その点を「若さから来る衝動」でフォロー出来ると良いんだろうけど、彼らはそこには至って無い感じ。
もしくは、バンドの顔となるようなヒット・シングルが生まれれば一気に道が拓けて行けそうな気がするんだけどなぁ・・・。

このままシーンから姿を消すには惜しいので、3作目に期待したいですね。

最近はこういうグルーヴ・ロックは流行らないんでしょうかね・・・。

http://www.fabtone.jp/band/subkicks.html
↑FABTONES RECORDSのサイトからアルバム試聴が出来ます。
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2008年12月22日

Merkmal/Salyu

B001GPXO8Smerkmal(初回限定盤A)(DVD付)
Salyu
TOY'S FACTORY Inc.(VAP)(M) 2008-11-26

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ベスト・アルバムなんですけど、正直、時期尚早だと思いました。
まだオリジナル・アルバムは2枚しか出してないし、
昨年リリースされた「Liberty」も「Iris」も未収録だし、タイミングとしてはオリジナル・アルバムを出すべきだったんじゃないかと。

しかも、リリィ・シュシュ時代の「呼吸」の選曲もされているので、
アルバムの全体に何となくまとまりが無く感じてしまう。

その上、リリース形体も何か釈然としないと言うか、
通常盤は良いとしても、初回盤にDVD付きと、CD付きの2種類があって、
深いファンはどっちも欲しくなるし、どっちも買わざるを得ないようになっている所に、
何かアーティストの意向じゃない商業的なリリース理由を感じてしまうんですよね。

Salyuのイメージって、そういうんじゃ無かったのになぁと。
そこがやっぱり残念でした。

merkmal(初回限定盤B)
(初回盤Bっていうのは特に売る気があるのか疑問すら覚える・・・ジャケも顔が雲で覆われてるし)

しかし、そんな不満が吹っ飛ぶ位、初回盤AのライブDVDが素晴らしい。
もう、これ単体だけでも買う価値があると言って良いくらい、パフォーマンスのクオリティが高いんですよね。
映像はモノクロで、シンプルなセットなんですけど、だからこそSalyuの歌声がより際立って聴こえてくる。
歌が上手いのは勿論なんですけど、Salyuはやっぱりその声質が素晴らしい。
「to U」なんかは彼女の歌声でしか成立しないんじゃないかって位の、
透明感と美しい響き、広がり伸びてゆく歌声が本当に見事だ。

ぶっちゃけ、CDの方もこのライブ盤で良かったんじゃないかと思ってしまった位でした。
(ライブ盤好きなもなもので・・・)


「VALON-1」も本当に素晴らしい曲。
Salyuの美しく伸びのある声に凄く合ってるし、メロディの流れがとても美しい。
ライブDVDで観ても、その素晴らしさが全く損なわれて無くて、彼女の実力の確かさを改めて思い知らされました。
歌うことに対しての彼女の真っ直ぐな姿勢、聴き手に伝えようとする、そんな思いが随所に感じられる映像作品でしたね。

来年こそはライブで生の歌声に触れてみたいなぁと思いました。
ラベル:Salyu
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2008年12月19日

Love Letter/大塚愛

B001J0DTDALOVE LETTER
大塚愛
エイベックス・エンタテインメント 2008-12-17

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実は密かに大塚愛という人は凄く秀才的なメロディメーカーなのではないかと思い始めていて、
その思いの引き金を引いた曲が昨年リリースされた「ポケット」なんですよね。



「世界で一番スキで負ける気がしないよ」

このフレーズにゾクゾクと鳥肌が立ちまくりました。
PVの表情も単なる「可愛らしさ」を越えた、触れると溶けてしまいそうな儚げな美しさがあるし、
敢えて歌詞を字幕で入れてくる所からして、物凄い入魂の一曲だったというのがヒシヒシと伝わってくる。
歌詞への共感とか、こんな風に彼女に思われたいとか、こんな恋愛がしたいとか、
そういうのではないんですけど、とにかく大きなエモーションを感じる曲だったんですよね。
今回のアルバムに収録されたことで久々に耳にしたんですが、
一年経った今聴いても、その思いは全く変わってませんでした。



そして、今作のラストを飾る「愛」が、このアルバムの購入に至るきっかけでした。
CMでチラッとサビの部分だけ聴いた時から、「また凄い曲書いてるなぁ」と思ったんですが、
フルコーラスで聴いてみて、やっぱりメロディが神懸かり的に素晴らしいし、
自分の名前をタイトルにしてしまう位だから、その魂の入り方が他の曲と一線を画しているように聴こえるんですよね。

「ポケット」にしてもそうなんですけど、この人ってストレートに伝えようとする曲では、
コーラスを全く入れず、自分の声だけに、強く思いを込めて届けようと意識しているように思うんですけど、
そういう部分は凄く好感が持てるなぁと。

なので、この二曲だけて個人的には十分でしたね。

アルバムの中の曲で言うと、タイトルトラックの「Love Letter」をはじめ「人形」、「クラゲ、流れ星」といったバラードは、
どれも優れたトラックだと思いましたが、アップテンポの曲は作品のトータリティを損なっているようにな印象を受けました。
彼女のウケている要因は、そういうファニーな可愛らしさも含めてなんだろうけど、
そろそろこの路線は捨て去っても良いのではないかなぁと。

それでも、エレクトリック・ピアノ組曲のようなな「360°」のサウンドアプローチなんかは新鮮だったし、
もっともっと開拓していって欲しい気がしましたね。
誰に影響されたのかなぁと勘繰りたくなるような実験要素満載のトラックでした。
後、「シャチハタ」もギャグにせず、ちゃんとした曲にすれば良かったのになぁと。
まぁ、歌い方なんかはソウルモドキなんだろうけど、バックはちゃんとスウィング・ジャズだったし、
ちょっとエゴ・ラッピンっぽさが出てたように思うんですけどね。

B001J0DTD0LOVE LETTER(DVD付)
大塚愛
エイベックス・エンタテインメント 2008-12-17

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初回限定盤はPVのDVD付きなのですが、まぁ「ポケット」と「愛」の2曲だけでも価値はあったかなぁと。
「愛」のアカペラ・バージョンは、もっと長く見たかったですね。

そんなわけで、初めて大塚愛のアルバムを買って聴いたわけですが、
彼女を秀才だと思う理由に、以前見たCSのインタビュー番組での発言があって。
その時の彼女は、「自分は楽曲だけが全てで、その他の部分はフェイクでも演技でも良い」と、こんな発言をしてて。
そこに一種のあざとさを感じたんですけど、人気絶頂の時に敢えてこういう発言をする所が凄いなぁと思ったんですよね。

それ以降、何か一目置くようになって、新曲が出たらとりあえず耳にするようになって。
なんかやっぱ身の振り方がビシッと計算されているようでいて、凄く頭が切れるんだろうなぁと思ってしまう。
そういうのを見透かしたつもりで聴いても、
ちゃんと作品のクオリティは整えてくる所が心憎くもあり。
実は、自分のキャリアのもっと先を見据えてるんじゃないかと、そんな気もするんで、まだまだ今後は気になるんですね。

ひとまずは、この新作の「Love Letter」。
このタイトルからも、並々ならぬ意欲作であることを感じるし、転機となる一枚になるんじゃないかなと思います。
ひとまず、自分にはちゃんと「届いた」作品でしたね。
ラベル:大塚愛
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2008年12月17日

Everything That Happens Will Happen Today/Brian Eno&David Byrne

B001HSQE2MEverything That Happens Will Happen Today
デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノ
Beat Records/Todomundo/Opal 2008-11-19

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デヴィッド・バーンとブライアン・イーノの共作としては2作目となるアルバム「Everything That Happens Will Happen Today」は、
半月程前に購入して、ボチボチと聴いてます。

最初、レコ屋で試聴した時は、物凄く好感触で、「超名盤かも!!」と思ったんですが、
改めて聴いてみると、それ程のものではなく・・・。
でも、聴いていて心地良いというか、あまり聴き手に負担が掛からない、
イージーリスニングのような趣きがあることが、作品の長所として上手く機能しているという印象。

何となくプレイして、そのまま何となく聴かせてしまう。

その要因はやっぱり、カントリーやゴスペルを思わせる普遍的なメロディラインにあるのだと思います。
聴いていて思い出したのは、ジョージ・ハリスンのソロ時代のようなメロディ。
のんびりとしていて、温かく、それでいてキャッチーな、そんな歌声とメロディが、作品に優しさや安らぎを与えている。

ブライアン・イーノの手腕も光っていて、曲によってはアンビエントな雰囲気でグッと色彩を変えたり、
ユニークなアレンジを随所に折り込んだりもしていて、平坦な印象にならないような機能を果たしているのも聴きどころ。

総合的な印象としては、エレクトリック・カントリーという感じ。
プリファブ・スプラウトとかが好きな人にも是非お勧めしたい仕上がりですね。

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2008年11月24日

Prospekt's March/Coldplay

Prospekt's March
Prospekt's MarchColdplay

Parlophone 2008-11-24
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Coldplayのニューアルバム「Viva La Vida-美しき生命-」に、「作品のトータリティとコンパクトさを損なう」という理由で収録されなかった楽曲を集めたEP「Prospekt's March」の輸入盤がリリースされたので、
早速、購入して内容をチェックしました。

まずは、新作の中でオープニングトラックとなっていた「Life In Technicolor」の歌入りバージョンである「Life In TechnicolorU」。
この曲はアルバムの幕開けに相応しい高揚感が印象的だったナンバーなので、歌が無いのは勿体ないなぁと思ってたんですが、
今回のEPではColdplayらしいポジティヴで美しい旋律が添えられています。
サビのフレーズは少し「Lovers In Japan」に似た印象がありましたね。

つづく「Postcards From Far Away」はピアノの美しいインストなんですが、曲の繋ぎ程度なのが勿体無かったです。
そのままヴォーカル・パートも入れて一曲として完成させて欲しかったなぁと。

「GLass Of Water」は、「Viva La Vida」前後にレコーディングされた曲の中では最もアグレッシヴなナンバーではないでしょうか。
ライブでは凄く盛り上がりそうですね。
最近の彼らには無かった疾走感が久々に帰ってきたという感じ。
印象としては「Silver」に近いタイプの曲でした。

「Rainy Day」はサイケデリックで、実験的な要素が強いナンバー。
ストリングスのアレンジが「Viva La Vida」に近い感じだったので、この曲を発展させたのかなぁとも思いました。

「Prospekts March」はメロディの広がりに美しい浮遊感がある一曲。
とてもColdplayらしい側面が出ている曲でしたね。
後半のメロディに流麗な優しさがあるだけに、もう少し煮詰めてリリースして欲しかったなぁと。
素晴らしいメロディラインだっただけに、ちょっと勿体ないような印象が残ってしまいました。

「Lost+」はジェイ・Zをフィーチャーしたアレンジが聴き所ですが、
単に間奏にラップを付け加えただけなので、個人的にはあまり魅力を感じませんでした。
リミックスも楽曲のイメージを変える程でも無かったし・・・。

「Lovers In Japan(Osaka Sun Mix)」はタイトルを見た時はメチャ期待しましたね。
なんせ、Osaka Sunですから、「どんなMixになるのかなぁ」と思っていたんですが、
結局はRadio Editっっぽくて、アルバムの「Reign Of Love」をカットしただけのバージョンでした。
間奏からコーラスが少し加わえられているる程度の違いでしたね。

最終曲の「Now My Feet Wont Touch The Ground」は、前作「X&Y」の「Til Kingdom Come」に似たカントリー調のナンバー。

以上、全8曲収録のEPでしたが、それ自体では大きな魅力は無いものの、
アルバム「Viva La Vida」と組み合わせて聴くと、その世界の広がりをさらに感じさせてくれる内容だったと思います。

というわけで、この2作を組み合わせた「完全版」プレイリストを作成してみました。

Viva La Vida: Prospekt's March
Viva La Vida: Prospekt's MarchColdplay

Capitol 2008-11-24
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自分が購入したのは、こちらの完全版で、「Viva La Vida」と「Prospekt's March」の両方が入った2枚組。
これから、アルバムを聴こうと思っている人には、こちらがお薦めです。

CDMY PLAYLIST 「VIVA LA VIDA 完全版」

01.Life In Technicolor
02.Life In Technicolor U
03.Cemeteries Of London
04.Lost!
05.42
06.Lovers In Japan/Reign Of Love
07.Postcards From Far Away
08.Yes
09.Glass Of Water
10.Rainy Day
11.Viva La Vida
12.Violet Hill
13.Prospekts March/Poppyfields
14.Strawberry Swing
15.Now My Feet Wont Touch The Ground
16.Death And All His Friends


iTunesのクロス・フェードを使って曲間を繋いで前後の曲との展開を考えて並べると、
「Prospekt's March」の楽曲も殆ど違和感は無いですね。
むしろ、新鮮な気持ちで再びアルバムを聴くことが出来ました。
ラベル:Coldplay
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2008年11月20日

Winter Of Love/Chemistry

B001GM73B0Winter of Love
CHEMISTRY
DefSTAR RECORDS(SME)(M) 2008-11-19

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Chemistryのニューアルバムは、冬をイメージさせるラブ・バラードを、既発曲、カバー曲、再録曲からセレクトしたコンセプト・アルバムです。
2005年に限定発売された「Hot Chemistry」に近いテイストはありますが、今作はタイトルにもあるように、
「冬」がキーワードになっているということで、やはりこの季節の風景によく合う内容となっていました。

昔から彼らの音楽に親しんでいるファンからすると、ちょっと物足りないと思う部分もありましたが、
最近彼らを知った新しいファンや、若い世代にはとても良い内容なんじゃないかと思いますね。


まずは、やっぱりカバー曲2曲についてです。
謎のサンタ2人組み”X'mastry(クリスマストリー)として、山下達郎の「クリスマス・イブ」をカバーし、
その正体が話題となっていたようですが、楽曲の方はとても原曲に忠実な内容でしたね。
昔、テレビ番組でもカバーしてた位だし。
山下達郎と言うと、堂珍が多大な影響を受けたアーティストに挙げているだけあって、
原曲の雰囲気を良く出せていると思いました。

もう一曲のカバー曲は、意外な所で欧陽菲菲の「ラヴ・イズ・オーヴァー」。
こちらは川畑のセレクションなんでしょうか。
とてもホットで、ソウルフルな欧陽菲菲の原曲に対し、ケミストリーによるカバーは、
終わった恋をクールに受け止めつつも、その切なさを前向きな思いで綴ったような、少し落ち着きある印象でした。
原曲とは違った魅力を引き出していると言って良い出来でしたね。
ここから、「You Go Your Way」、「最期の川」に続く3曲は、切なさが溢れまくる、アルバムのクライマックスです。

続いて2008年バージョンで、再録されアレンジも一新された3曲。
オープニング・トラックになっている「愛しすぎて」は、今回の新らしいアレンジが最も成功したんじゃないかと思える一曲でした。
オリジナルの方はR&B色を意識した落ち着いた曲という印象があったのですが、
今回のアレンジは少し軽くなってPOP色が強くなり、それに伴って二人の歌声もよりスウィートになってる感じ。

彼らの代表曲のひとつでもある「My Gift to You」。
こちらは、キー自体も下がっていて、全体のイメージもしっとりと落ち着いたものになっていました。
イントロもクリスマス・ソングのような綺麗なアカペラが入って、曲への導入がとても良くなっていると感じましたね。
どちらかというと、当然長年親しんできたオリジナルの方が好きですけど、
キーやアレンジが変わっても、曲自体が良いので、その本質は揺るがなかったですね。

「It Takes Two」はテンポが少し落ちて、アレンジも大きく変わっているので、
新鮮な印象で聴けるんですが、こちらはヴォーカルを加工し過ぎているのがマイナスでした。
こういう曲だからこそ、彼らの歌唱力が存分にアピール出来るのに、
そのポイントである生のヴォーカルを加工して聴かせるのは、とても勿体ないと思いました。

アルバム全体の構成としては、収録曲が発表された頃から予想してた通り、
「So in Vain」、「最期の川」あたりがちょっと浮いていたかなぁと。
そのあたりを踏まえての個人的希望を加えると、こんな感じ。

クリスマスMy Winter Of Love雪

01.Scent of Winter
02.愛しすぎて 〜'08 winter ver.〜
03.クリスマス・イブ
04.ココロノドア
05.君のキス
06.My Gift to You 〜'08 winter ver.〜
07.It Takes Two 〜'08 winter ver.〜
08.ラヴ・イズ・オーヴァー
09.You Go Your Way (Album Version)
10.almost in love
11.恋する雪 愛する空
12.クリスマスローズ
13白の吐息 (Silent Pf Ver.)


こんなプレイリストを作って聴いてみると、個人的にはしっくりときました。
やっぱり「almost in love」はこのアルバムには不可欠だったんじゃないかと思いますね。
「白の吐息」はシングルのカップリングの「Silent Pf Ver」の方にして、アルバムの最後を静かに飾る。
「You Go Your Way」はアルバムのコンセプトには合っているけど、
二人の歌声が若い分、今作の中では違和感があるので、この曲は「'08 winter ver」で再録してくれると良かったなぁと。
ついでに言うと、二人がデビューするきっかけとなった「最後の夜」もそろそろ再録版を聴きたいんですけど・・・。

・・・と、ずっと彼らの音楽を聴いてきたファンの意見としては、あとちょっとで超名盤な感じだったので、
その部分が物足りなさとして映ってしまうだけで、総合的には良いアルバムだったと思いました。

クリスマス My Favorite
Christmas Song雪

xmas.jpg
クリスマスソング特集はこちら


ラベル:CHEMISTRY
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